警告
この作品は<R-18>です。
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夏祭りに課長はコドモみたいに喜んでいた。
もしかして、こんなお祭り課長は初めてなんじゃないのかと思えるくらい……
その帰り、俺が眼を離したスキに課長は野郎達に絡まれた。慌てて俺は走って来たが、課長はナントカ自分の身を護っていた。
だけどお気に入りだと言っていた浴衣は右袖を破かれ、課長も精神的にダメージを受けていた。気丈な課長でも少し怖かったみたいだ。
課長が倒した奴等が俺達を追い掛けて来た。フィットのハンドルを握っていた俺は、地元で噂のあった鋭角クランクに奴等を誘い、懲らしめてやった……
第10話 ご褒美?
フィットを停めていた公園の駐車場へ戻ると……
真夜中……ってぇコトで、やっぱりココでもお約束のように十数台もの車が駐車していた。
中には激しく揺れている車両もアル。
俺はニヤリと笑った。
けど、課長はと言うと、不思議そうな顔で揺れている車両を見詰めている。
「……ねえ……」
「うん?」
「ドウシテ車が揺れて……いるの?」
「……」
シラフで訊くか?
俺は退いた。
マジでアレがナニをしているのか判らねーのか???
「ねえ、どーして?」
「……」
……答えられなかった。
つか、訊くか? フツー。
課長、アンタ一体……ドコまで純粋培養されてんだ?
けど、そんなコト、俺には訊けねー。
……訊かなくても……判る。
なのに俺は、コレからこの女にナニをしようとしている……?
「司?」
「……え?」
呆けた俺に、課長はいつもの猫の目付きを投掛ける――
その視線に、俺ははっとした。
「何してるの? ドア、開けて?」
「あ? ……ああ……」
……この眼だ!
この視線が俺を惑わせる……いや、狂わせる……かな?
頼むから、その視線をナンとかしてくれない? でないと、俺の(本能の)ヘンなスイッチが切り替わって入っちゃうよ?
「……っあ……」
マンションに戻るなり、ずっとオアズケを喰らっていた俺は、堪らなくなって玄関先で課長を背後から襲って……いや、(まだ)抱き締めていた。
俺は課長の手から、素早く金魚袋を取り上げてドアのノブに掛けながらも、破かれて剥き出しになっていた右肩に唇を這わせる。
「うん……」
溜め息のような声が遠慮がちに漏れた。
仄かに体温で暖められた、甘い香水と課長の体臭が混ざり合って俺を興奮させる。
加えて今の課長は、俺好みの浴衣姿になっている。
浴衣が着物の中で一番色っぽいように思えた。
これって昔のパジャマか下着みたいなモンだろう?
「駄目ぇ……司……」
吐息のように囁く。
「ナニ? これはさっき(公園)の続きですよ?」
「な……に?」
公園でのコト、もう忘れたのかよ? それとも忘れたフリして逃げるツモリか?
「課長、独りだったらあの連中から逃げるコト出来ました? ね? 俺にご褒美くださいよ」
「ン……やぁ……」
課長は俺に後ろを取られながらも、軽く抵抗して来る。
「こ、こんな……コトして……ゆっ、許さな……いっ……ンッツ! は、あっ!」
俺は課長の両腕を後ろ手に捕り、片手で抑え付けていた。
両手を拘束された状態になった課長のしなやかな肢体に、俺の利き手が這う。
課長は身体を強張らせたままで何度もビクリと反応した。
「なんで? 俺、許してくれなんて言ってないですよ?」
課長の少し汗ばんで湿った栗色の髪に、俺は課長の耳元で聞えるように、ワザと音を立てて何度もキスをした。
そして髪から見え隠れしていた耳朶を軽く甘噛みする。
課長は身体を撓らせて、これには強く反応した。
「あふっ! 止め……アタシ、汚れて……あんっ……」
多分、それは課長がまだ風呂に入っていないってコトを言っているんだろう。だけど俺にとって、課長は十分過ぎるホド、キレイだよ?
浴衣の上から課長の体温を感じ取っているように、俺の手がゆっくりと這っていく……
課長は堪え切れずに甘い吐息を漏らした。
「コトバになってないですよ? 『ハッキリ言え』って、いつも課長俺に言っているじゃないッスか」
浴衣の衿から俺の手がイヤらしく押し入り、ナマの胸に触れた。
課長の身体がビクッと反応する。
今までの女なら、もうこの時点で乳首が立っていたが、課長の反応は全く無かった。
それは、まだ課長の身体が何も知らないって言う証だ。
「あんっつ! あ、あれは上司として、うう……ン!」
俺はそれ以上、喋らせないように、課長の顎を掴んで後を振り向かせると唇を奪った。
「ふ……ん……」
持ち上げるようにして掴んでいた顎から、更に手を深くして、今度は下顎の方へ向かって両頬を軽く押し下げると、課長は簡単に唇を開いた。
薄っすらと開いたピンク色の唇を、俺はそっと舌先で撫でてやる。(舐め回すのとはチョット違うぞ?)
時々、開いた唇の隙間に浅く舌先を挿し込む。
「ぁン、はあっ……」
いつの間にか、課長は頬を赤らめて全身が熱くなっていた。
そして自分から眼を閉じて、俺に身を委ねているように見えた。
もお、噛み付きはゴメンだよ?
大丈夫……かな?
俺は後ろ手に捕まえていた課長の両手首を放すと、浴衣の帯に手を掛けて解こうとした。
俺の心臓が高鳴った。
浴衣とはいえ、これも着物だ。
女性の浴衣がどんなになっているのかは知らなかったが(男用のも俺は着た覚えがナイぞ?)、これって多分、大昔に時代劇で見た悪徳代官と生贄にされる生娘……のノリだよな?
で、俺が悪徳代官かあ?
生娘……うーん、それにしてはチト年齢が……まあ、いいや。
『いやあああ! お止め下さいまし! お代官さまあぁ!』……ってなノリにも……なってナイけどよ?
「……」
あ、あれ???
ナンだ。簡単に解けるじゃんか。
何重にもぐるぐる巻きにされていると思っていた浴衣の帯は、思っていたよりも短かくて、ハラリってカンジで解けてしまった。
こんなのって、反則だぁ! 俺は長い帯をイヤラシク解くのを想像して興奮していたのに……
俺は盛装の和服と単衣の浴衣とを、どうやらごっちゃに混同していたみたいだ。
……チョットがっくし。
「どうしたの?」
気が付くと、課長が不思議そうな顔で俺を見上げていた。
いかん!
つい理想(つか、妄想)を追いすぎて俺の手が停まってしまっていた。
しかも、せっかく熱く火照っていた課長の身体はもうクールダウンしてしまっている。
「え? ……んな、ナンでもないデス」
「その帯、シワにならないようにしてね?」
「はい」
……ってぇ、また素直に返事してしまった……
俺はその場をゴマカそうとして、再び強く課長を後ろから抱き締める。
「あん! ……もお! 司シツコ……?」
いやいや、こういう場合はシツコクしないと。
勢いで課長を壁に押し付けてしまい、序に俺の股間も一緒に課長の腰の辺りに押し付けるコトになってしまった。
「や……」
『ナニこれ?』ってカンジで、たちまち課長が耳朶まで可愛らしく真っ赤になった。
まあ、男兄弟のイナイ姉妹で育った課長としては珍しいモノなんだろうな。
くうう〜〜〜っつ! 今の課長の表情イタダキ!
「ベッドに行く?」
俺は赤くなった課長の耳元で囁いた。
「……」
課長は壁に凭れ掛かったままで戸惑っているようだった。
「イヤならここで遣っちゃいますよ?」
俺は厭らしくそう言うと、後から両手で課長の胸前の衿を掴んで引き上げた。それを今度はぐっと左右に引き下ろす。
背中を見せている俺の方からは、桜色にのぼせて火照った細い両肩と背中が現われ、壁側では豊かな胸が左右とも曝け出されていた。
「きゃあっ?……ああっ……うンッ……」
俺は躊躇せずにその両胸を掴み、強弱を付けていろんな方向から揉みしだきながら、色付いている背中に唇を這わせる。
案の定、課長は恥ずかしそうにしながらもイマイチな反応をしてくれる。
まだ理性が課長の大部分を占めているからだ。
う〜〜〜ん、調教のし甲斐アリ……かな?
「や……だ……」
自力で立って居られなくなって、ガクッと課長の両膝が崩折れた。
「もー、しょーがないなぁー」
俺は課長をお姫様抱っこで抱き上げる。
課長は慌てて両手で胸を隠した。
「きゃ? きゃあ! は、放せぇ〜〜〜」
急に我に返ったのか、俺の両手が使えなくなったのをイイコトに、課長は一層真っ赤になって、近付いた俺の顔を片手で押し遣り、身体をくねらせてジタバタと暴れた。
「痛てて……落っことしちゃってもイイんですか?」
俺は嬉しそうにニコニコしながらも意地悪く言う。
「う……」
トタンにテイコウしなくなった。
あれ? もう観念しちゃったのか?
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