警告
この作品は<R-18>です。
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昨日の続き(4)
休日の最後のせいか地下鉄は混んでいた。
あちこちでカップルや家族連れが今日の予定を話していた。
地下鉄のつり革のつかまってゆれる中で、何故こんなことになったのか考えてみた。
映画を見ているときは緊張はしたけれど、いつでも引き返せた。
冒険をしてみようという気は確かにあったし、ちょっとそういう期待もあった。
でも彼のマンションに入ったときでさえ引き返す気はあったし、そうできた。
どこから引き返せなくなったんだろう。
縛られるように絡め取られて引き返す気がなくなったのはどこだろう?
そう、思い出した。
あの映画だ!
縄で縛られて自由を奪われたのとは違う、別な世界。
体の前に菱形の模様を作って綺麗な縛り方で拘束された女性を見たとき。
私はそこから目が離せなくなった。
その画面の中で女性を縛っていた縄は、私をも縛っていた。
そこから私は後戻りが出来なくなってしまった。
地下鉄が彼のマンションのそばの駅に着いた。
マンションまで歩く途中のケーキ屋で、ザッハトルテとレアチーズケーキを二個ずつ買った。
お土産用だった。
私はあの映画のシーンを見て、性への好奇心のスイッチが入ってしまったのかもしれない。
それまでいやだったフェラも、全然抵抗がなくなってしまった。
自分が自分でなく成熟した女性であることを認識させられた。
そうして彼に今逢いに来ている。
彼のマンションに着いた。
彼はどのように迎えてくれるのだろうか?
少し不安になった。
彼は昨日と同じだろうか?
違う態度で接されたらどうしよう?
だったら帰るだけか。
そう思いながらエレベーターを降り、突き当りの彼の部屋のチャイムを鳴らした。
もう後戻りは出来ないところに来てしまった。
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