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亀甲縛り(22)
動物園を出ると私たちは彼のマンションの近くのカラオケに吸い込まれた。
動物園で帰りに行ってみようかと話していた店だった。
外はまだ明るいけれど、カラオケルームは人工の照明で満ちていた。
「私ちょっとお手洗い。」
そう言って私はトイレに入った。
鏡を見る、ファンデーションを直してハイライトを入れる。
シャドーをラメ入のブルーを足して全体になじませる。
アイラインをペンシルで補正する。
マスカラを塗りなおす。
ビューラーでアップしてきれいに整える。
リップは朝より鮮やかなレッドにして、グロウを重ねて光沢を出す。
途中で補正するのはこれが限界。
もう一度鏡を見る。
大丈夫。
私は部屋に戻った。
「ごめん遅くなって。」
「待ってた、飲み物俺とおなじの頼んじゃった・・・・」
言いかけて彼の言葉が止まった。
「なんか朝よりきれい。」
「ちょっとお化粧変えたの、気に入ってくれた?」
本当はちょっとお水っぽい派手目の化粧なのだけれど、カラオケには丁度良いかも。
私たちは歌い始めた。
頼んだ飲み物が来て、チーズや焼き鳥やその他の食べ物がいろいろ運ばれてきた。
こんなに頼んでも食べられないよう。
私は運ばれてきたばかりのモスコミュールに口をつけると倖田來未のanytimeを歌い始めた。
彼は巨峰ソーダを飲みながら私の腰に手をまわしてきた。
カラオケルームの薄明かりの照明のなかで私たち、いや私は次第に心が昂ぶりはじめるのを感じた。
続けてFREAKYを歌い始めるとき、彼の手は私のショートパンツの上を這い回っていた。
歌いながらその合間に彼の唇についばむようにキスをした。
ビートの効いた曲にあうパフォーマンスだった。
歌いながら照明の点滅の中で私は昂ぶりを押さえられなくなりそうだった。
ルームには防犯カメラが設置されていると言う話があるけど本当なのだろうか。
だとしたらまずいかもしれない。
第一ここのルーム廊下から丸見え、自制するのに苦労しそう。
彼がケツメイシのまた君に合えるを歌い始めた。
私は仕返しに彼の首にぶら下がり耳にかじりついた。
左の手が下半身の分身のすぐ近くをさわさわと蠢いていた。
直接触らなくても彼の興奮がみなぎっているのがわかった。
私はもっと意地悪な気持ちになって、耳に息を吹きかけると、彼は曲を続けられなくなった。
「たんま、タッチ!」
そう言って唇を押し付けてきた。
曲の伴奏が終わるまで、私たちはキスを続けた。
リアディゾンの恋しようが入ると私は彼からマイクを奪って歌い始めたが、今度は彼が私のうなじから襟足にかけて唇を這わせた。
だんだんにカラオケを楽しむよりそうやって互いに前戯のように戯れているほうが多くなってきた。
「部屋に戻ろうか?」
彼の提案に私はすぐに賛成の意思表示をした。
マンションまでの道のりはまだ陽が高かった。
私たちはかなりの早足でエレベーターホールに駆け込んだ。
エレベーターが二人を乗せてドアが閉じられると、今日何度目かのキスをまた交わした。
部屋のドアを開け、もつれるように部屋に転がり込むとソファの上でまた唇を求められ、今日最も情熱的な口付けが始まった。
もう私の下半身は濡れ始まっていた。
彼の手がチュニックの下に入り込みブラの上から乳房をまさぐり始めたとき、私の手は彼自身を探し当てていた。


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