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亀甲縛り(12)
ケーキはいつもよりさらに美味しかった。
コーヒーも美味しかった。
私たちはとりとめのない話で盛り上がった。
テレビ番組の話、芸能人の話、スポーツの話、ドラマの話、彼は博識で何でも知っていて、私をあきさせないように気配りをしながら話をしてくれた。
私は、なんだか私に全部合わせてくれているみたいで、ちょっと申し訳なかった。
そのうち彼がふいと立ち上がった。
「俺もシャワー浴びてくるけど、テレビ見ててくれる?」
私は少しの間迷った。
迷ったけれど、結局素直に欲望に従った。
「私、体洗ったげる。」
「え?」
「一緒に入る。」
言ってから恥ずかしくて顔が赤くなった。
「はしたない女だと思わないでね。」
「俺のほうから一緒に入ろうって言いたかったんだけど、さっきシャワー浴びちゃったから駄目だろうって思っていたんだ。」
「良かった。いこ。」
「うん。」
前にも一緒に入っているから、別に始めてと言うわけじゃない。
なのに、言い出すとき、恥ずかしかった。
なぜなのかなあ。
前と違っているとしたら、心のあり方が変わって来たのかもしれない。
前のときは、弾みのついで見たいなところがあって、セックスだけの付き合いで終わるかもしれないという気持ちがあった。
相手に対する感情がほとんどなかったと思う。
だから、彼がバスルームに入ってくると言うときも、一緒のプレイみたいなところがあって、まあいいかみたいなノリだったと思う。
今は一緒に入りたいと思う。
というより、彼の体に興味はあるのだけれど、なんか触って洗ってみたい気がする。
やっぱりいやらしいのかなあ。
先ほどキスをした彼のシンボルが目の前にちらついてきた。
ちゃんときれいに洗ってあげようと思う。
バスルームの前の脱衣コーナーに一緒に行き、シャワーの湯沸かし器の温度を上げていたら、彼が後ろからぎゅっと抱きしめてきた。
そうして、私のバスローブの肩を抜いて上半身をむき出しにした。
彼はうなじから襟足にかけて唇を押し付けてきた。
こういう予定ではなかったけれど、彼の唇に触れられた首筋がかあっと熱くなり、急激に体が燃え上がるのがわかった。
バスローブは下に滑り落ち、私は一糸まとわぬ全裸になった。
振り向いて彼の首に両手をかけて抱きつくと、彼の唇は今度は胸に降りて左の乳首を捕らえた。


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