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亀甲縛り(2)
脳裏にこの間のことがよみがえって来た。
それと同時に下半身が重くなってくる。
あそこを中心にどんよりした感覚が広がってきた。
彼の下半身が目の前に浮かぶ。
口付けした感触、先端のざらざらしたそれでいてぷにぷにした肌触り。
感じて来た。
彼がキスしたうなじから肩、胸、そうして降下してきて吸いつくように捕らえた敏感な真珠。
思い出している間に、自分のあそこが潤ってきているのに気が付いた。
昨日までネットで検索していた亀甲縛りのことが思い出された。
ずんとあそこが重くなる。
ネットで検索していたときは全然興奮もしなかったし、なんかこんなのという感じだったのに、彼からのメールを見て、アダルト映画を見たときのことを思い出したとたん不思議な感覚に襲われた。
どういうことか自分でも戸惑うのだが、どうも彼と性に対する欲求のスイッチがどこかでリンクしている気がする。
単純に目の前に画像で縛られている画像があっても何も感じなかった。
彼のメールを見たとき、その画像の一部に自分が入り込む錯覚があって、想像の世界で自分が彼に縛られている、そんな映像が浮かんでくる。
要するに縛られたいのではなくて、彼とのセックスを欲していると言うことなんだろうか。
理性で彼に対する恋愛感情があるかどうか自分でもはっきりしないでいる。
なのに性に関することだけは、はっきりと彼を求めている。
自分で自分を慰めようかと少し迷った。
やめた。
明日彼と逢える。
逢ったから絶対にセックスするとは限らないけれど、そうなる予感がしている。
先ほどのメールで誘惑の言葉をだしたら、彼自体は意識が既にそっちに向いている。
自分でするのは我慢するべきだと思った。
こうメールを打った。
『明日逢ってみないと気が向くかどうかわからないですが、いいですか?』
その返事がすぐに来た。
『明日逢うのが待ち遠しいよう。』
逢うという単語は会うからいつのまにか互いに逢うになっている。
互いに「逢う」という気持ちになっているのだと思った。
手がいつの間にか下半身に伸びて、あそこに触れていた。
指に力をこめると恥ずかしいほど濡れているのがわかった。
想像の中ではもう既に彼の腕の中にいた。
自分の指が彼の指のような錯覚に襲われている。
しないと決めた決心が揺らいできたが、思い直してトイレに行ってから思いっきりよく毛布にもぐりこんだ。
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