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  太陽と蜂蜜 作者:日吉
太陽と蜂蜜-33
〜6.恋のステップ レッスン1!?〜

 朝から雲一つない青一色の空、天気は晴天。
 最近流行の自転車を、連なって漕ぐカップル達の走りも快調。
 久し振りにやってきた南森林公園は、賑わいの声で溢れていた。

「付き合わせちゃって、悪いね・・・ふっ!」
「いや?たまにはこんな爽やかな休日もいいよ。」

「ありがと。足がこんなだからって・・・ほっ! 家でゴロゴロしてるのも、詰まらないし・・・はっ!」
「毎日部活で体動かすのが当たり前の生活じゃ、そりゃ家の中は退屈だよ。」

「よっと!・・・陽は、休みの日って、いつも何してるの?」
「え!?何してるって急に言われても・・・・・。俺、いつも何してるんだっけ???」

「俺に・・・聞かれても困るよ(苦笑)。」
「しいて言えば、勉強・・・とか?」

「どうせ昼まで寝て、午後起きて適当にその辺ブラブラしてまた昼寝でしょ?」
「よく知ってるな!俺の行動パターン・・・。」

 適当に言った事が当たってしまって、そんな休日の過ごし方をしている俺を一歩引いて見たミツ。
 ホント、何て退屈な休日の過ごし方をしてきたのだろうか、と今更になって後悔する俺。
 
 ミツの足は順調に回復に向かっていて、そろそろ足の固定が取れるらしい。
 体がなまらない様にと、体を動かしに毎週この公園を訪れているミツに便乗し、俺ものこのことやってきた。
 ・・・のだが。
 
 (一体何回やったら気が済むんだ?腹筋だけでもうかれこれ100回?200回!?・・・俺が疲れてきた。)

 力強く腹筋やら背筋やらをやり続けられて、ミツの足を押さえる俺の手の方が悲鳴をあげ始めている。
 こんな真冬なのに、半袖で汗だくのヤツなどどこを見ても他にいない。

「ふっ!・・・はぁーっ!一先ず休憩しようか。」
「た、助かったぁ・・・。毎回こんな事してんのか?あー!手が痺れてる!」

「陽だって、中学の時は出来てたじゃない。今じゃ、そのほそっこい腕や足じゃ無理だってすぐわかるけどね。」
「俺は、もともと運動得意じゃねぇんだよ。中学の時の野球だってぶっちゃけミツがやってなきゃ・・・。」
「運動神経は悪くないのに、陽は飽き性だからね。反対に俺は不器用だけど、根性だけはあるから(笑)」

 『ははっ』 と笑いながら、汗で湿ったTシャツをパタパタと捲るミツを見て、驚いた。
 負荷をかけられた筋肉は高揚し、割れた腹筋が必要以上に男前に見えたからだ。

「それ、すげぇな!!そこまで鍛えると腹筋ってどんな感触な訳?」
「え?まぁブヨブヨではないけど。陽だって頑張って鍛えればすぐにこうなるよ・・・」
「どれどれ――――!!!すげ、超硬い、カチカチ!こんな硬いの初めてなんだけど!いいな〜欲しいな〜!」

 まるで昔見ていたアニメの筋肉○○が、俺の目の前にいる様なそんな感覚だ。
 自分に無いものを欲しがる、いわばないものねだりの俺は、遠慮なくミツの体をぺたぺたと触った。
 ミツがいつの間にか、無言でいる事に気付かずに・・・・・。



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