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9 セックス・オン・ラバー
 デューリンは僕から離れて、小部屋に入った様だ。

 僕はベッドに後ろ手を縛り付けられ、首に枷を嵌められ、股を広げられて、唾に濡れた乳首とパンティの中がぐちょぐちょになった陰部を突き出して待つしかなかった。
 ああ・・・遂に彼は僕を犯してくれるのだろうか?期待に胸が膨らんだ。

 デューリンが出てくる音がした。僕に再び近寄ってきた。
「僕のコスチュームを見せて上げるよ」
 彼が僕の片眼の目隠しを少しずらした。電灯の光に僕の目は霞んだ。涙目になって必死に彼を見ようとした。
 部屋の中にも興味が有ったが、今はデューリンがどんな格好をしているのか知りたかった。

 彼の顔が見え、上半身裸で・・・腰には僕と同じラバーのブリーフが!
 しかしその陰部には穴が開けてあり、大きな鰻のようなペニスと陰嚢が露出していた。
 ペニスはいきり立ち、黒くかなり厚さがあると思われるコンドームを嵌めていた。その証拠に張りつめた表面はつるっとしていて、塗られたワセリンがてかてかと光っている。
「・・・デューリン・・・」
 彼は僕を再び暗闇に戻した。
 しかし僕の脳裏には、はっきりと彼の逞しく野蛮な姿が焼き付いていた。

 ・・・『目隠し』はイメージトレーニングなのだろう。
 自分のされている淫靡な行為を想像することにより、さらなる妄想と刺激が呼び覚まされるのだと思う。

 デューリンが僕に覆い被さった。
 しかし今度はその硬直したペニスを僕の陰部に押しつけてきたのだ!
 僕はあまりのうれしさに涎を一筋流してしまった。彼はそれをめざとく見つけ、ぺろと舐めてくれた。
「リン・・・君は可愛いね」
「デューリン!して!」
 デューリンは右の乳首を頬張った。彼の重いからだが覆い被さり、陰部と陰部が擦れ合う。こんなセックス、味わったらもう戻れないかも・・・

 乳首を吸われるたびに陰部を強く突きだした。ゴムの皮膚の上からペニスを擦り合い、僕らは律動した。
 自由が利かない僕も、腰を必死に動かし、肛門を閉じたり緩めたりした。ああ・・・ここに挿入されたら・・・悦楽のあまり死んでしまうかも知れない。
 僕の乳首は代わる代わる何度も吸われ、肉体からだを合わせていることにより、どんどん敏感になっていた。
 デューリンのコンドームが僕のペニスの上を滑り、彼の陰嚢と僕の陰嚢が合うところで止まる。
 きゅうきゅうとゴムとラテックスの擦れる音。

 僕らの運動がどんどん激しくなり、遂にお互いの絶頂を迎えた。
 その時、デューリンは僕の乳首から口を離し僕の口の中に舌を入れてきた。
 濡れそぼった両乳首は彼の指で摘まれ、中の堅い乳腺の芯を強く揉んだ!
 僕の肉体はあまりの痛みと快感に痙攣し、彼の最後の我慢をしているペニスに自分のペニスを力一杯押しつけた。
 彼のペニスの根本から精液がとくんとくんと運ばれるのが分かった。
 僕のもそうだった。
 彼もきっと僕の体内の蠕動を感じたに違いない。
「んーっ!」
「ぐ・・・ふ!」
 二人はお互いの口を封じながら、野獣のような嗚咽を上げて吐精を繰り返した。

 デューリンはしばらく僕の上で余韻に浸っていたが、
「リン・・・僕の精液飲んでくれる?」
「・・・いいよ・・・喉が渇いたもの・・・」
 恋人の睦言の様に僕らは囁き合った。
 デューリンは体を起こして僕の膝から下の拘束を解いた。
 ベッドをさらに倒し床と水平にすると、僕をベッドの上にちゃんと寝かした。
 僕の頭の下に、堅い枕の様なものを敷いて首を起こさせる。
 だけど腕は背中に括られたままで、僕は熱い精子の匂いを封じたラバーパンティの陰部を、だらしなく開いたまま寝ていた。

 デューリンはベッドに乗ってきて僕を跨いだ。
 彼の腰が僕の顔の前に近づいた様だ。僕の頬に彼のコンドームを着けたペニスが当たった。ラテックスの臭い。
「コンドームを外すよ」
 彼がペニスからコンドームを巻き戻している音。僕はごくんと喉を鳴らした。
 彼の手が僕の顎を掴んだ。僕は口を開け、舌を出した。
 舌の上にゴムの味がするコンドームが乗せられ、それの中の淫液が僕の口に注がれた。始めカウパー氏腺液だろう、塩水のようなさらっとした液体が喉まで流れ、その後、ねっとりとした精液が落ちてきた。
 男の精液を飲むのは初めてじゃない。相手がエイズの検査を受けていることを確認してからのことだけど・・・デューリンはどうなんだろ・・・

 でも僕は後のことなどどうでも良くなった。
 苦い栗の匂いのする、好感の持てる男の大量の粘液を僕は舌の隅々で味わい、飲み込んだ。
 差し出されたコンドームに舌を突っ込んで残留している精子を全て舐め取った。
 そして彼がゆっくりと精液にまみれているペニスを僕の口に入れてきた。
 デューリンは解放された両手を後ろに回し、僕が彼の性器をきれいにしている間、僕の乳首を弄り回していた。
 乳首からの刺激が再び僕の頭を朦朧とさせて、同じ性の男の最も汚いところを口に含んでいるという被虐感を忘れさせ、ずっと昔から男のおもちゃだった様な錯覚を覚えた。
 ・・・娼夫の記憶・・・?

 古代から存在していた結社だとデューリンは言った。
 若く美しい者が、お金で身を売る商売も古代から連綿と続いている。買う人間だって同じ時代から存在するんだ。
 一体、いつから・・・?一体、何百人、いや何千人の美少年が、『協会』によってこんな快楽を覚えさせられたのだろう?

 それが済むとデューリンはベッドを降り、今度は僕のパンティをめくり、まだ湯気が立っている僕の精液を口で集めた。そして僕に覆い被さって僕の口にその収穫を移した。
「これが君の精液の味だ・・・僕のと違うだろ?」
 僕は、彼の精液と自分のものの味と臭いを覚えた。


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