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久々のエロシーン……になるのかな(ナニ)
第九話「妹。兄を想う」
 私は佐久間和美。
 ごく普通の学校に通う女子高生だ。
 突然だが、今の私は酷く不安だ。
 兄である佐久間一輝が行方不明になってから一月も経ったというのに情報が全く入って来ないのだ。
「……」
 コンコン
 私は兄さんの部屋前に立ちドアをノックする。
 ドアが開き中から兄が現れ部屋に入れてくれる事なんて無い。
 わかっているのにーーもしかしたらという希望が捨てられないのだ。
「ノックはしましたからね」
 私はドアを開け兄さんの部屋に入る。
 ベッド、パソコン、机、漫画の山。
 年頃の男性らしい部屋だと思う。
 足りないのは兄さんだけだ。
「兄さん」
 兄さんと出会ったのは私がまだ小学生の時。
 物心がついた時にはお母さんは居なかった。
 そんなある日。
 お父さんは家に綺麗な女性と男の子を連れてきた。
 その女性が今のお母さん。
 兄さんはその人の子供だった。
 やる気が無さそうな男の子ーーそれが最初の印象だ。
「今日からは望さんが和美の新しいお母さんで、一輝くんが和美のお兄ちゃんだよ」
 お父さんにそう言われたが、当時の私は受け入れがたいものだった。
 兄になる男の子も
 新しいお母さんになる女性の事も
 だから私は反発をした。
「お兄ちゃんなんかいらない! 新しいお母さんもいらない!」
 今にしてみればただ照れくさかっただけなのかも知れない。
 本当はお兄ちゃんと呼びたかった。
 顔を合わせる度に私は二人に酷い事を口にした。
 傷つけたりもした。
 私の我が儘でお父さんは再婚をするのを先延ばしにした。
 何時からだろう。
 望さんをお母さんと呼び
 彼を兄さんと呼び始めたのは
 確かアレは私が中学生で兄さんが高校生になった年。
 私はぬいぐるみ集めが趣味だった。
 そして、お気に入りの店で売られていた大きなぬいぐるみが欲しかったのだ。
 値段が高く、とてもじゃないけれど私の小遣いではどうにもならなかった。
 中学生にもなってお父さんにねだるのも気が引けたし、私の部屋には大きすぎる。
 悩んでいるうちにぬいぐるみは誰かに買われてしまった。
 流石に諦めるしかなかったのだ。
 買った人は何処に置くのだろうと不思議には思ったが。
 そして、私の誕生日。
 その日はみんなで誕生日パーティーを開く筈だった。
 だが時間になってもあの人が帰って来ない。
 せっかくーーこの誕生日をきっかけにあの人を兄と認めようと思ったのに
 あの人が帰って来たのは料理も冷め日付が変わりかけた頃。
 あの人は何時のようにやる気が無さそうな顔で玄関に立っていた。
 私はそんなあの人に怒りをぶつけた。
「お前なんかお兄ちゃんじゃない! 出ていけ! 私とお父さんの家から出ていけ!」
 物を投げつけ、ひっかいたり、思い切り叩いたりもした。
 流石に怒るだろうと私は身構えていた。
 だけどあの人は怒るどころか困ったように苦笑いをするだけ。
 次の日の朝。
 私は眠たい目を擦りながら部屋にある筈のない物を見つける。
 ぬいぐるみが増えていた。
 この部屋へどうやって入れたのだろうと思うぐらいに大きなぬいぐるみ。
 私が欲しがっていた物だ。
 所々の毛が千切れているのは多分、無理やりに押し込んだからだろう。
 お父さんーー違う。
 お父さんなら直接渡すだろう。
 望さんも同様だ。
 それならーー誰?
「!」
 悩む必要もない。
 あの人だ。
「あれーー?」
 どうしてだろう急にーー目からは涙が流れ始めた。
「……!」
 私は自分の部屋から飛び出す。
 あの人ーー兄さんに会いたい。
 バイトに行こうと玄関を出た兄さんを追いかける。
「兄さん!」
「ん?」
 兄さんは私の声に足を止め振り返り
「何だよ? 和美」
 私が急に兄と呼んだ事を当然のように対応した。
「何でもありませんーーただ」
 胸が今までにない不思議な鼓動をたてていた。
「?」
「いってらっしゃい」
 兄はしばらく面食らった様な顔をし
「ああーー行ってきます」
 この日から私は兄さんと呼ぶようになった。
 兄さんは優秀なくせにわざと目立たないようにしている。
 期待されるのが嫌なんだろう。
 周りの期待を裏切り、がっかりさせたくないのかも知れない。
 兄さんは昔からそうだ。
 妹である私を何時も引き立てていた。
 それなのに私が困った時は必ず助けてくれる。
 最近は素っ気ない態度や突き放したりもしてしまっているがーー私は兄さんの事が好きだ。
 いやーー愛している。
「……兄さん」
 私は兄さんが使っていたベッドの上へ仰向けに寝転がる。
 兄さんの香りがする。
 胸がドキドキしている。
 私は今から兄さんの部屋でイケない事をしようとしているのだ。
 服のボタンを外していく。
 ブラジャーの上から乳房に触れる。
 胸は育っている方と思う。
 兄さんは気づいてもいないだろうが
「んーー」
 スカートを外しショーツの上から泌部に触れる。
 ショーツは微かに濡れ、恥ずかしい染みを作っていた。
「兄さん……」
 自分で自分が異常なのはよくわかっている。
 でも止められないのだ。
 指が自分でも驚くぐらいに厭らしく動く。
 泌部を撫でる度に快感が私の中を駆け巡る。
「ーーぁぅ」
 汚れるのが嫌だったので私はショーツを脱いでしまう。
 今、兄さんが帰ってきたらどんな言い訳をしよう。
 そんな考えが思い浮かぶが、連絡が一切無い状況なのだ。
 突然帰って来るという事は無いだろ。
 帰ってきたら帰ってきたらで色々とチャンスではあるがーー何を考えてるんだか。
「く……ぁぁ……!」
 少し大きな声を出してしまう。
 この家には私以外誰も居ない筈だが、ただでさえはしたない事をしているのだ。
 声を出し過ぎるのは控えるべきだろう。
 気を取り直した私は兄さんの枕を抱き締める。
 兄さんの残り香が私の興奮を高めていく。
 最低だーー私は
 でも、今は自己嫌悪するよりもっと気持ちよくなりたい。
「うく……」
 兄さんの枕を抱き締めたまま私は厭らしく勃起した乳首を指の腹で転がす。
 いつものオナニーとは何かが違う。
 兄さんの香りがあるからーーだろうか
 私は兄さんの枕を側に置くと大胆に両足を大きく開いた。
 左手で泌部に触れる。
 そこは厭らしいぐらいに湿っていて気づくと私の愛液がシーツを汚していた。
「くぅ……はぁ」
 私は右手で乳首を愛撫しつつクリ○リスを指で優しく撫でていく。
 これだけで十分な快感を得る事ができる。
 愛撫のスピードを速めていく。
「くぅあ……!」
 兄さんの残り香に抱かれながら快楽の海に沈んでいく。
 癖になりそうだ。
「兄さん……兄さん!」
 兄さんを呼んだ瞬間。
「ぁぁっ!?」
 私は性的絶頂を迎えたのだった。
 行為を終えると私はすぐにティッシュで泌部を拭いてからショーツとスカートを穿く。
 ブラジャーを着け服を直しこれで元通りだ。
「シーツ……どうしょうかな」
 汚してしまったシーツを眺め私は考える。
 取り替えよう。
 私はシーツを外そうと手を伸ばしーー
 グラッ
「!」
 視界がグニャグニャと歪み始める。
 目眩ではない。
「助けてーー兄さん!」
 来るはずのない人に助けを求める。
 私は眩しい光に包まれた。
 どれぐらいの時間が経ったのか
 私は知らない場所に居た。
 何処かの地下らしく、辺りは薄暗い。
 何故か痛む手首をさすろうとしたが手が動かない。
 ジャリ
 という鎖の音が帰っ来ただけだ。
 私は両手を鎖で縛られ、宙に吊されているのだ。
「おはようございます。陛下」
「!」
 暗闇から現れたのは眼鏡をかけた可愛らしい少女。
「あなたはーー」
「わたしはマヤーー陛下。ご機嫌はいかが?」
 かんに障る口調でマヤと名乗った少女はお辞儀をする。
「陛下?」
「はい。さっそくですが陛下にはーー魔王としての覚醒をして頂きます」
 魔王? 覚醒?
 ゲームのやりすぎじゃーー
 そこでぼんやりとしていた思考がだんだんと元通りになってくる。
「え?」
 私は漸く一切の服や下着類も身に付けていない事に気がついた。
「そ、そんな……!」
「魔王陛下として覚醒して頂くには不の感情が必要でしてーー」
「不の感情……?」
「憎悪、殺意ーー後は何だったかなーーま、いいや」
 マヤが片目をつむりウインクをする。
「陵辱されれば誰だってその相手を殺したいとか思いますよね?」
「!」
 陵辱ーーって、まさか
「そう。今から陛下の恥ずかしい部分をめちゃくちゃにしちゃいます」
「いや……やめて……」
 初めては兄さんにと決めているのだ。
 こんな所では絶対嫌。
「泣いてもダメです」
 どうやら私は泣いているらしい。
 泣いてるなら泣き叫んでしまおう。
「助けて……兄さん!」
 私の叫び声は響く。
 だけど、兄さんには届かなかった。
次回どうしょ……(エ)
次回も期待しないで待っていて下さい。


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