警告
この作品は<R-18>です。
18歳未満の方は
移動してください。
六 新しき朝(あした) 終話
「あれ・・・?」
障子に当たった朝日の明るさで目が醒めた。
隣には、小吉の大きな背中がこちらを向いている。
竜胆丸は起きあがって臑を外に出して座り、頭を振った。
昨夜は小吉に激しく責められ・・・いつ眠ったか覚えていない。蕾と下腹がまだ熱い。でも小吉は俺に愛をいっぱいくれた・・・
竜胆丸の体に幸福感がみなぎっていた。
「あ・・・いけない。朝餉作らなきゃ」
竜胆丸は、床の間に掛けてある愛染明王の図に向き直って、しばし一心に祈っていた。そして勢いよく廊下に飛び出した。
竜胆丸が駆けていった廊下の中庭の芝垣に、さわやかな日差しを浴びて、布団が干してあった。
了
*)愛染明王
忿怒の形相で六臂の座像の姿でよく表されています。愛染は既述のように愛欲による煩悩という意味らしいです。現在使用されている『愛』という字の概念はそのころと違っていたと考えられています。明治時代に『LOVE』を訳しかねた翻訳家(多分有名な人・・・汗)が愛を当てはめたとも言われています。有名な直江兼続の兜の前立てに『愛』の字のものがありますが、愛染明王の『愛』であって、彼としては、煩悩に苦しむ敵を平らげてやろうなどという意気込みを表したものかも知れません。
竜胆丸が一生懸命祈ったのは、愛欲と嫉妬に身を焦がす自分をいつかは明王が滅ぼすだろうという予感があったのかも知れません。その時は念者の小吉を赦して欲しいと・・・
あとづけ
最後まで読んで頂き有り難う御座いました。
お気づきになった読者もいるかも知れませんが、これはある歴史小説の2次創作となっております。登場人物と設定は類似しておりますが、原作とは関係ありません。
一応、原作者にはキャラの借用の許可を取ってあります。
評価
ポイントを選んで「評価する」ボタンを押してください。
ついったーで読了宣言!
― お薦めレビューを書く ―
※は必須項目です。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。