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警告   この作品は<R-18>です。 18歳未満の方は移動してください。
閲覧者から執筆者となりました。
まだ見ぬ先輩執筆者様方には遠く及びませんし、ひょっとすると似た記述もあるかもしれません…ごめんなさい。

なにぶん初めてなので文章表現や風景描写等が拙く、誤字や脱字で多分に読み辛い事もあるかと思います。
ですが必ず最後まで書きますので、もしお気に召しましたらお付き合い下さるとありがたいです。
第1話:プロローグ
古今東西どこを探しても平和な国なんてありはしない。
いやあるはずがない、もとい…あるはずもない、が正しいだろう。



人は他者と自分を比較せねば生きて行けない生命体…とは言うものの、例えば比較して自分が劣っているとされれば荒み、自分より優れた者を妬む、羨む…そして自分もまた優れる為に自分より劣った者を見いだして比較し…と、際限無く繰り返す。

また自分が相手より優れているとなった場合、更に優れる為に自身の本質を偽り、自分より更に優れた者をを騙し…欺き、貶める…そうして自分が更に優れた者より優れたら、また更に優れる為にまた自身を…と、また際限無く繰り返す。


人間だけが持つとされる『虚栄心』とは実に厄介で、何かを我慢しなければそれこそ際限無く膨らむ。

そうしてたった1つの虚栄心は膨らみ続け…やがてその形状や実態、名称を変え…やがて『差別』や『騒動』、『迫害』や『貧困』を生み、それまであった【平和】をあっさり崩してしまう。



『虚栄心』がある内は平和など来ない…は言い過ぎかも知れないが、いつの間にか『虚栄心』が『独占欲』に変わってしまう人間も少なからず存在する。





そしてそれはこの…物語の世界にも例外は無い。



***



集落を1歩出ればそこには凶暴な原生生物…後に総じてモンスターと呼ばれる生命体が闊歩し、不用心にも無警戒な獲物を、生物の3大欲求の1つ『食欲』により襲い、殺し、食らう。
殺しと食らうは時折逆になるが、獲物の命が奪われるのは間違いない。

そしてそれは獲物が我々…人間でも同じ。
だが人間もただ食われるだけの存在ではない。

いつしか人間は己の身を守る為、転じて襲い来る相手を打ち破る為、そして自分達が食われる側と言う劣った存在ではなく、食う側と言う優れた存在であるべきなのだ……と言った『虚栄心』を満たすべく、器用な手先と高い知力を以て『武器』を作り出した。

自慢の爪や牙を簡単に砕かれ、たった一撃で重傷を負わされ…最悪の場合絶命すらさせられ始める捕食者達。
それほどまでに人間が作り出した武器は強力だったのだ。

人間の作った武器が自身に振るわれた時初めて、人間以外の種族…特にモンスターとは比較にならぬ、要は昔から知力を持っていた種族は恐怖した。

そしてこの時以後…人間とは獲物ではなく、観察すべき生命体…となった。

何故人間がこうまで食いにくく…強くなったか。
自分達は何が足りないせいで食われるのか。
どうすれば再び人間を好きなだけ殺し、好きなだけ食う事が出来るのか。

やがて人間以外の、若干でも知力を有する他の種族…旧捕食者達に答えが見えてきた。
人間と自分達の違いが。

自分達の腕や足を掴み、こちらの攻撃を止める指。
器用に動く指があれば、例えば自分達に向けられた攻撃を自分達でも止める事が出来るだろう。

高所や遠距離でもあっという間にやってこれる、がっしりとした足。
地をしっかり踏める足があれば、例え遠距離から追われても転ぶ事なく逃げる事が出来るだろう。

更に言葉はもっと魅力的で…力や知恵が伴えば、言葉1つで自分の思うがままに出来る事も少なくない。


そうして自分達には無い物を多数見出だされた人間は、いつの間にか最高の種族だとされ、後にその場限りとなるが…世界は実際、人間が支配していた。



しかし突如食う側から食われる側へと、不慮の転身を遂げた捕食者達は苦しんでいた。
今までは自由に好きなだけ殺し、好きなだけ食らい…本能の赴くままに生きていたのに何故だ!…と。

そう、彼らには本能があったのだ。
そしてその本能が警鐘を鳴らす…屈するなと。
かつての栄光を取り戻せと。


自分が劣ると認める事が出来る彼らが、認めた上で人間を見下そうとするまでは早かった。

もう彼らは何故人間が優れているかを知っている。
ならば出来る事から少しずつ真似を繰り返し…親から子、子から孫へ教えて受け継がせる。
親から1を教わった子は、その1に自身が覚えた1も加えて孫に教えるのだ。


元々高い繁殖力にモノを言わせた人間ごっこは、時間にしてわずか200年と言う短い時間に留まる。
だがその行為はその種族に『進化』と言う形で表れてきた。

手指を進化させ、足を頑丈にし、言葉を扱い、意味を知って知力を上げ、そして武器を扱う。

こうしてここ500年では…この世界に存在する、知恵を備えし他の種族はより人間に近付き…そのほとんどがその容姿を一腕五指の双腕、比長の双健足…つまり人型となっている。
もちろん言葉も操るし、解して発する事も可能。
ちなみに元の…進化前の姿で持っていた、種族先天性的な特徴は便利なのでそのまま維持して。


また彼ら人間以外の種族には元来『魔法』と言う力が備わっていて、人間にはおおよそ実現不可能な超常現象を容易く起こす事が出来ていたのだ。
また魔法も言葉で操ると全く違う結果を生む事も知った。


すると今度は人間が彼らの魔法の真似を始める。
人間は彼らが放つ魔法を実際に見て、聞いて、考えて、実践して…瞬く間に魔法の使用を可能にしていった。

そして現世…知力ある生命体が武器を手に魔法を放ち、多種多様な種族が…人間を模したばかりに入手した『虚栄心』を満たすべく、虚栄心のオリジナルとも言える人間も奮闘する世界がここにある。




文化…原始…。
規律…無法…。
虚栄心…本能…。
武器…魔法…。

全てがあって全てが無い世界がここにある。


世界の名はエクスペリア。
そしてそのエクスペリアを舞台に今、新たなる物語が静かに動き出す。



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