警告
この作品は<R-18>です。
〔ボーイズラブ要素〕
があります。
18歳未満の方は
移動してください。
「あいつ」番外編 ぼんでーじ・らぶ
作者:サー・トーマス
小説「あいつ」の番外編です。かなりハードなSMちっくな展開になるので注意下さい。なぜあいつが浮気を疑られるような行動をとったのかは、「あいつ」の続編(未投稿。仮名:あいつ 〜終章)への伏線になっています。
あいつ 番外編
ぼんでーじらぶ・エピソード
俺の下宿がある三浦海岸駅の近くに「越後屋」という『大人のおもちゃ』を売る店がある。夏は海水浴場としてにぎあうので、人目を憚って細い路地に面しているのだが、その路地は俺の下宿に行く近道なのだ。あいつとその前を通るとあいつは小悪魔のやうな顔をして、
「大介、何か買わなくていいの?」
と俺をからかう。この間、俺が隠していた女性の緊縛写真が満載の猟奇マガジンが見つかってしまったのだ。
俺がふてくされて黙っていると、
「俺がもし浮気したらあんな(、、、)ことするんだろう?」
きれい好きなあいつは俺の寝室兼書斎を片付けていた。分からないやうに雑誌の間に挟んであったその本を、あいつは何気なく引き出して見た。
「へー・・・こんな凄いの好きなんだ・・・」
奥手のあいつははじめて見たようだ。興味津々で見ていたが、ちょっと軽蔑したような薄目で、
「おまい、俺にこんな(、、、)ことしたいの?」
俺は本をひったくって紙袋に入れて捨てた!
俺が卒論の資料を見ていてふと目を上げると、台所に立っていたあいつが体を向こうに向けたまま、流し目でこちらを見ながら、腕を後ろに縛られたやうに組んで爪先立っている!薄い短パンの尻と、日焼けで褐色の発達した太い腿が色っぽい。からかってやがる!だが、本当にそんなことをすれば、あいつの気性から考えて後が恐ろしい・・・
秋の大学対抗のスポーツ祭が行われていた。
あいつと会って恋仲になってから半年ぐらいの頃だ。数々の試合に大活躍してあいつは大学サッカー連合の優勝戦に臨んでいた。殆どの試合で決勝点をあいつは叩き込んでいた。その動きは既にプロでも通用するだろうと、各チームの偵察が動き出したようだ。
あいつは殆ど毎日あるトーナメント試合に出場するため、大学の合宿所に泊まっていた。俺は心配で、毎日あいつの携帯に電話を掛け様子を伺った。あいつは俺といると性衝動に憑かれるときがあり、それが合宿で出たら大変だ。他の男にそんな感情を抱くかは俺には分からなかった。
俺の分析だとあいつは奥手だが、ゲイではないようだ。男の目をいつも気にして生きてきたようではないからだ。だが、あいつの容姿と気性は女には向かない。気の強い女の様というのではなく、一種の気高さを感じるぐらい美しく激しいのだ。特にあいつが怒ったときだ。男だけ(女性には失礼!)があいつの激しさを本当に美しいと思うだらう。
俺はそれに参ってしまったのだ。
俺は優勝戦を見に行った。相手は強豪の米沢大学だ。キャプテンのゴールキーパー、上泉は来年イタリアのリーグに入ることになっている。185cmの背丈で鼻が高く目が窪み、さらに岩の様な体をしている。一見、野猿のような風貌で『ゴリラ』と渾名されている。ドイツにもそんな選手がいた。
試合が始まった。どちらも一歩も引かず手に汗握る展開だった。あいつのテクニックでも、上泉とデフェンダーに阻まれ、あと少しの所でゴールに届かない。明らかにあいつの動きを研究してシフトを敷いていた。
後半までどちらも得点がない。あと5分だ。
あいつがセンターでうまくボールを受け取った。ゴールキーパーの前ががら空きだ!あいつは勝負を挑むように、ボールを小刻みにドリブルしながら上泉に近づいた。今まで何度も強烈なキックをしたが、天才と呼ばれた上泉の長い手とバックに回った連中に阻まれ、ゴールにならなかった。
あいつは作戦を変え、上泉を前におびき寄せ、抜くつもりだ!上泉に迫り、あいつはボールを器用に右に左に動かす。凄い!あんな動きをすれば、どんなキーパーもいつかは抜かれる。
だが、上泉は動じない。あいつの目を冷静に見ながら、あいつの体の次の動きを予測していた。こいつは例え、家が火事になっても冷静に物事を考えるんじゃないか!
あいつと上泉の間が1mを切った!あいつが力を抜いてボールを蹴った!そのボールは上泉の股を抜こうとしたが、奴は足でそれを遮った!どういう反射神経をしているのだ!
ボールは逸れてゴールの左側を目指して転がった。このままだとぎりぎりでゴールには入らない。他の選手がそれに向けて動いた。だが、ボールを目で追って、顔を戻した上泉の視野からあいつは消えていた。あいつは中腰になった上泉の上をトンボを切って飛び越えていたのだ。だが、気配で上泉はそれを察した!
あいつが着地してボールを追おうとしたとき、上泉は体を仰け反らしてあいつの胴を掴んだ!あいつは足を低く出してボールを蹴ろうとしたが、上泉に捕らえられて仰向けに倒れた。
笛がなった!ペナルティキックだ!
俺は気が気ではなかった。上泉が仰向けに倒れたあいつの顔の横に手を突いて、あいつを上から覗き込んでいる。
上泉は下の林太郎の顔を逆さまに見ていた。二人とも息づかいが激しい。彼らの顔は30センチも離れていない。林太郎は、反則を使った上泉が、次に何をしてくるか警戒して上目で上泉を睨んでいた。林太郎の胸が激しく上下する。
林太郎が不敵な顔をして言った。
「上泉さん・・・反則だよ」
上泉はゴリラの様な顔を崩さず言った。
「あ・・ああ、やられた。人を飛び越えるなんてそれも反則だ」
「おあいにく様。ペナルティの笛だ」
「憎たらしいな・・・」
俺はあいつ達の様子をずっと見ていたので分かった。観客にはそれに気づいたものは少ない。
上泉があいつにキスしたのだ!
にやりとして舌なめずりしながら、体を起こしてゴールに向かう上泉。彼を逆に見ながら、あいつは茫然としていた。うちのチームのキャプテン達が飛んできた。
「お・・い、林太郎、大丈夫か?」
彼らは気性の激しいあいつが上泉に殴りかかるんじゃないかと考えたのだ。
あいつは手で口を拭うと、
「・・・大丈夫です。あの野郎!後悔させてやる!」
あいつがキック・ポジションで、ボールに足を乗せてキーパーを睨んでいる。上泉はにやにやしてあいつに手を振ったりしている。あいつは彼をさらに憎々しげに睨む。
観客も、年上の男臭い上泉が、女の子の様な可愛い顔をしたあいつをからかっているのが分かった様だ。だが、希代のアスリート同士の戦いに見入る。味方のサイドから、
「林太郎、そんなゴリラ野郎、ぶっ飛ばしてやれ!」
と野次が入る。
「そうだ!金玉蹴飛ばしてな!」
観客が沸いた。応援団席にいた、両手の親指にテープを巻いた鬼芦は、苦々しく唾を吐いた。あいつに股を蹴飛ばされたことは有名な話だからだ。だが、その後の奴らがあいつにしようとしたことは、俺たちしか知らない。
サッカーの魅力に取り付かれたあいつにはもはや鬼芦など眼中になかった。
笛が鳴った。あいつは距離を取って走る構えをした。上泉があいつにウインクして投げキッスをした。あいつは猛然と駆けだした。
もの凄い速度でボールの所まで来たあいつは、強烈なローボールを上泉目がけて蹴り込んだ!一直線に上泉に低い弾道で飛んで行く。俺はあれではさっきのお返しに上泉に痛烈な打撃は与えられるが、ボールははじき返されると思った。ペナルティーキックとしては失敗だろう。
だが、あいつはボールに強い前回転を与えていた。上泉の前でがくんと下に落ちた。上泉は身を下げてボールを受けようとした。だが、ボールは寸前でバウンドし、上泉の顔面を直撃した!顔を顰めながら崩れ落ちる上泉はさすがに頭が朦朧としたはずだ。だが、超一流の選手だ!その目はしっかりとボールを追って見ていた・・・しかし、あいつは上泉の前に跳ね返ったボールを、彼の頭の上すれすれに蹴り込んだ!
あいつは今度は上泉の背中の上に仰向けに落ち、2度目のお返しを喰らわせた!
ゴールの笛が鳴り全観客が総立ちになった!敵も味方も壮絶な戦いに喝采を送った!
ついでに試合終了の笛だ。あいつは大歓声の中、他のイレブン達にもみくちゃにされ担ぎ上げられた。上泉は倒れた地点でまだ胡座に座り、あいつを睨んでいあた。古武士の様な恐ろしい顔だ。鼻血が出ていた。
合宿所では優勝祝いの打ち上げで大騒ぎだった。林太郎はみんなに良く振ったビールやシャンペンを振りかけられていた。キャプテンや先輩に代わる代わる頭を撫でられ尻も撫でられた。これは林太郎だからではなく、例年功労者に送られる祝福(、、)だった。だが、その中の何人かは不心得な連中もいただろう。
誰かが叫んだ。場内は戸口から静まっていった。みんな部室の入り口を見た。
上泉が立っていた。見事な花束を持って。
彼は鼻に絆創膏を貼って不敵に笑いながらずかずか入ってきた。他の敵の選手も後から続く。好敵手の祝福に来たのだ。キャプテンが彼らを迎える。拍手が鳴り響いた。
静まった部室がまたわんわん鳴り出した。上泉はうちの主要メンバーと握手を交わすと、一直線に歩み出した。皆は道を空けた。その道の端には林太郎が背もたれなしの丸椅子に腰掛け、左足を椅子の脚の梯子に掛けていた。右足はだらんと垂らし、両手は腿の内側に添えている。自分に向かってくる上泉をじっと見ている。
上泉は口の端で笑いながら、林太郎の目を見ながらやってきた。それまでその目を一度も逸らしていない。負けず嫌いな林太郎も睨み返していた。
林太郎の前にやってくると上泉は花束を前に持ち、紳士の様にぺこりと林太郎に挨拶した。そして左手を腰に置き、右手で花束をあいつに差し出す。
林太郎は機嫌悪く言う。
「・・・俺は女じゃないよ」
「俺は感服した敵には、男でも女でもいつもこうして花を献上するのさ。去年は直江だったし、その前は武田だった・・・さらにその前は・・・おうっと!これは秘密だ!」
「そうだ、林太郎、それは確かに上泉君のやり方だ!認められたんだよ」
キャプテンがにやにやしながら言った。
周りの皆が歓声を上げ拍手をし出した。
林太郎はしぶしぶ花束を受け取った。
真夜中にあいつから電話が掛かってきた。打ち上げが終わったら連絡して来るはずだった。あいつの声の調子でかなり酔っていることがわかった!
「大介!御免!今日は行けない。これから上泉さんのところへ行く!」
「・・ちょ、ちょっと待て!なぜそいつの所へ・・・」
声が変わった!低く太いがらがら声だ。
「これから林太郎君の未来を祝福するのさ!」
「だ、誰だ!」
「俺の名は上泉!ふーむ、キミは林太郎君の何なのかな?これから林太郎君とサッカーの将来を徹底的に語り合うのだ!彼は天才プレーヤだ!さ、いざ、行かん!」
ざわめきと共にあいつの笑い声が聞こえた。電話が切られた。俺は焦ってかけ直したが、電源を切られていた!
あいつはそれから一度も連絡をくれなかった。試合が終わり、大学は大学祭で1週間休校だ。キャンパスであいつを探したが、サッカー部の連中も知らないと言う。
俺は落胆し失意した。俺の頭の中には、あいつが上泉と抱き合い、キスをしている場面が繰り返し浮かんだ。裏切られた、という想いが強くなった。
あいつはやはりゲイだったのだ!
強い男に愛されるのが望みなのだ!俺はあいつを鬼芦から救ってやった。あいつの目の前で鬼芦の親指をへし折った。だからあいつは俺に靡いたのだ。だが、今、あいつはサッカー界の有望選手と目されている上泉にぞっこんなのだらう!
俺は下宿で悶々(、、)とした日々を送った。
大学が始まった日、俺が下宿に戻ると、駐車場にあいつのバイクがあった。俺は階段を駆け上がり、ドアを開けた。
あいつが夕飯を作っていた。あいつは俺ににこっと笑うと、
「はい、大介!遅かったね」
「お、遅かったねじゃない!どこに居たんだ!」
「・・・ちょっとね、上泉さんとサッカーの件でいろいろ回ってたんだ」
「ど、どこを・・・?」
「サッカー協会とか、外国のリーグの情報をくれるところ」
夕食を共にしているあいつは以前の様に屈託がない。俺の心は疑心で晴れない。
「・・・1週間も掛かったのか?」
あいつが俺を見た。俺は何も連絡を寄越さなかったあいつに腹を立てていた。
「携帯を何故切っていたんだ!」
「お前に電話掛けた時、上泉さんに引ったくられて、その後、落とされて壊れちゃったんだよ!」
俺はあいつが本当のことを言っているのか、あいつの目をじっと見た。
「え、・・・あ!お前、何か疑ってる?」
「試合が終わってすぐ帰ってくるって言ったのに、1週間もあいつと居るなんておかしいじゃないか!」
あいつはむっとした顔になった。
「誰と居ようと俺の勝手だろ!俺には俺のプライオリティ(優先順位)があるんだ!」
「プ・・・プライオリティ?!」
明らかに俺は最優先ではないということだ。
俺は頭に血が上った。どもりながらあらぬ言葉を吐いた。
「お前・・・試合の時、上泉にキスされたんだろ!」
あいつの顔色がさっと変わった。
「なんだよ!・・・それで俺を疑ってるのか!」
あいつは小憎らしく笑うと、
「ははん・・・俺が上泉さんと寝たと思ってるのか!」
もう夕飯どころではない!
あいつが俺を睨んで言った。
「・・・そうか、お前にとっちゃ、俺はほっとくと誰とでも寝る『尻軽』に見えるんだな!」
あいつはまた小憎らしく笑いながら続けた。
「・・・よく見てたね。そうさ、あの時、俺、参っちゃったよ!上泉さんに。とびきり凄いアスリートだし!」
頭に血が上った俺はあいつの頬を打った。
「・・・お、お前は尻軽だ!俺と寝ているときお前がどんなに淫乱か、そいつに教えてやろうか!」
俺の頭はあいつを失いたくないという想いで乱れに乱れていた。もう上泉と寝たのならこんなことを言っても意味がないのに!それに加えて、あいつの性衝動のことが頭にあって、ついに「淫乱」という言葉が出てしまった!
あいつは打たれた頬を押さえて、俺を驚いて見ていたが、軽蔑した目になった。俺は最悪の事態になったことを感じた!
「へえ・・・じゃ、俺がそんなに『淫乱』なら、その『証拠』を写真にでも撮っておきゃいいじゃないか!お前にそんな度胸があるのか!」
「あ・・・あるとも!お前が俺のものだという証拠を大学中にばらまいてやる!」
俺は墓穴を掘っていた。もう結末は目に見えている・・・
「やってみろよ!お前がどのくらい度胸があるか、俺に見せてみろよ!」
あいつは俺を挑発している。
「い・・・いいんだな?どんなことをされても?後悔するぞ。・・・今なら許してやる。もう帰れ!」
俺は最後の優位を保とうとした。その後、訪れる喪失の大きさに戦きながら・・・
だが、それすらもあいつは許さなかった!あいつの激しい気性が顕れた!
「お前のすることじっくり見てやる。おまいが俺に相応しいか、そいで決める!」
俺は試されている!こんな痴話喧嘩で本来ならば、謝るしかない。だが、それでは却って、あいつは俺を普通以下の男と見るに違いない。
俺は、どんなことをやっても、あいつに愛想を尽かせる結果になることを直感した。俺は自棄になっていた。決めた。本当にあいつの「俺のもの」だという「証拠」を作る!
嫉妬と焦りが、俺の下卑た脳の暴力中枢を蹴り上げていた!俺はあいつをこれ以上無いほど辱め、その姿を見てやらうと思った。前にちらと俺の心に浮かび、その時は本能的に打ち消した場面が蘇った。俺は言った。
「今から、越後屋に行ってお前に相応しいものを買って来てやる。・・・馬鹿馬鹿しいと思ったら俺が戻る前に長沢へ帰れ!」
俺は駅前にある『大人のおもちゃ』に急いだ。店を見回りながらあいつが長沢に帰ってしまうことを願った。・・・俺は今夜はきちがいだ。なにをするかわからん。
俺は自嘲的に、最低だと以前から思っていた買い物をすることにした。あいつに内緒で店内を物色したことがあった。顔がない人形が着た拘束具と猿轡を買った。女性用で胸がぎゅうぎゅうに絞れるやうになっている。さらに腿と脛を畳んで足が開けないように縛れるベルトも付いている。こんな格好をあいつにさせれば・・・俺は獣以下の鬼畜になってあいつを朝まで犯し続けるだらう・・・
俺の財布は空になった。明日の食費もない。金髪で、耳や鼻に無数のピアスを付けた若い店員が、やはりピアスをした舌を出して蛇のやうに嘲笑ったやうな気がした。
俺はゆっくり下宿に帰った。駐車場を見ないやうにして階段を上がった。ドアを開けた。
あいつは何かを凝視するやうに向こうを向いて座っていた!こちらを挑戦的な目で見た。
俺は下卑たおもちゃのビニール袋を持って玄関に立ちすくんでいた。
自分が惨めに思えた。
「・・・やっぱり度胸ないんだろ?」
あいつは俺の表情を悟って蔑む様に言った。俺の腹は煮えくりかえった。上泉のあの高飛車な電話の声が蘇った!震える声で命令した。
「立って裸になれっ!」
(俺の命令なんぞ聞かなくともいい!)
逆のことを心で叫んだ。なのにあいつは立ってバイクスーツを脱ぎ出した!
黒いシルクのビキニパンツも叩きつけるやうに脱ぎ捨てた。
美しい肢体を俺に向け、俺を不敵な笑みで見ている。美女の前のノートルダムのせむし男のやうに、卑屈になった俺は震える手で包みを解いた。
あいつは拘束具を見て一瞬ぎょっとしたようだ。だが、首を左右に曲げて骨を鳴らして俺をまた見た。
俺は震える手で拘束具を持ち、あいつに近寄った。あいつのアスリートとしての肉の匂い。あいつの胸に革の紐を付けて、
「・・・いいのか?一生後悔するぞ!」
あいつは俺の顔を睨んで仰いだ。
「やれるならやって見ろよ!」
俺はあいつに拘束具を着せていった。胸部に乳の上下に革のベルトを巻く。女性だと乳房が絞られる様になるが、あいつの発達したふくよかな胸もベルトに押し出される。乳首を挟む様にベルトを調節する。乳首が勃起している。あいつの顔は上気はしているが、平然を装っている。胸の息吹が少し荒くなった。胸の間にベルトを通すとさらにあいつの胸は小さい乳房の様に絞り出される。
絹のやうな肌の体のどこを見渡しても産毛のやうな体毛しかない。男のくせになんで、といつも俺は不思議に思っていた。本当は女として生まれるべきだった者なのかもしれない。だが、女で生まれてくれば、俺とこうしていることもなかっただろう。
俺は幸運な神のミステイクを掠め取ったこそ泥だ。
あいつの腕を後ろに回し小手を高手に組み合わせる。
「・・これが最後だぞ!ここを縛ればもう自分で解くことは出来ないぞ!」
「・・・うるさいな。お前がどこまでやれるのか見てやるよ。がっかりさせるなよ!」
俺はあいつの腕を絞って上げた。あいつは痛みに膝を少し崩した。
俺はあいつの後ろ腕を高く縛り上げ、首輪のベルトに繋げた。あいつは前を凝視し唇を噛んだ。
あいつはもう自分ではどうしやうもない格好で縛り上げられている!
俺の一物も、どうしやうもないぐらい張り切っている。
俺はSMビデオの女を縛り上げている初老の調教師の顔を思い出した。こっそりあいつに隠れて借りてきたビデオだ。ここで俺が裸になってあいつを嬲り出せば、ホモセクシアルSMビデオの出来上がりだ。そして、モデルはこの世に一人しかいない美少年だ!
俺はあいつの腰に厚いベルトを巻いた。女性に黒い靴下を掃かせるためのガーターだ。足を畳んで縛るためのベルトを腿に巻く。
俺は寝室に飛んで行って洋ダンスの隅からあのプラスティックのパンツを持ってきた。あいつの前に跪き、命令した。
「履けよ・・・」
あいつは下を向いてパンツの一方の穴に足を通した。あいつの顔は脅えが出た。鬼芦に襲われた時の顔だ!妖艶だ。
だが、次の瞬間その顔は高慢な王女となった。
俺はパンツを、筋肉とその上の脂肪でむっちりとしたあいつの腿に上げていき、股に当てると右の腰下でベルトを止めた。
あいつは胸を絞り出され、乳首を立て、いやらしい半透明な下着を着けて下を向いて立っている。
なんという冒涜!ゆるされない陵辱!
俺は史跡などを回るときの記録用に買った中古のデジタルカメラを出してきた。あいつは、はっとした!
「これでお前のその姿を撮るのさ。もう俺に生意気な口を叩かないようにな!」
あいつは悪態をつく代わりに俺を憎しげに見た。
あいつはまだ屈服していない!
「分かっただろう・・・俺の本性が・・もう止めて欲しいならそう言えよ」
俺はこれ以上辱めるつもりは無かった。だが、
「俺にこんなもの着せたは良かったけど、それで終わりなんだ!つまらない男!上泉さんの方が全然男らしいや!」
「も、もう一度言って見ろ!」
「お前は男らしくもない、ただの変態のホモさ!俺を餌食にしていい気になってたんだろ!」
「・・・いいんだな!俺を怒らせて!」
あいつは顔を上げて俺を見た。怒りにつり上がった眉に軽蔑の顔だ!俺の中の陰獣が起きあがった!俺は鬼になった!
最初のフラッシュが焚かれた!あいつは本能的に顔を背けたが、あいつの横顔はばっちりデータに焼き込まれた。
「いいのか!お前のこんな姿が大写しでキャンパスに張り出されても!」
あいつの顔に不安げな影がよぎったが次の瞬間、ふっと笑うと、
「やれよ!」
俺にはもう自分を止めることは不可能だった。俺は本当にあいつが俺を裏切れば、これを上泉に見せてせせら笑おうと思った!
俺のデジタルカメラは三百万画素で200枚の写真が撮れるのだ!失敗がない様に俺は何枚も同じ姿勢のあいつを撮った。
今度はあいつを椅子に座らせた。
顔をあいつの顔に近づけ様子を伺ったが、あいつはまだ貴婦人の様につんとしている。俺はあいつの唇を奪った。あいつの口を吸いながら、突き出た乳首を両手で摘み、弄んだ。あいつは身を捩ったが俺はあいつの舌を吸い続け離さない。そして片手であいつのプラスティックパンツの上から茎を握り、しごいた。あいつは、股を女のやうに閉じて耐えていた。俺はあいつが口づけだけでかなり興奮することを知っている。ゆっくり舌を転がし睾丸を強く揉んでやる。左手を背中に回し椅子から立たせる。右手で暫く揉み続けると体を俺に合わせ、うっうっと呻きながら射精した。パンツがあいつの内部から出た熱い粘液で透明になり、その形が浮き出た。
俺は口を離し、
「これで淫乱じゃないのか・・・」
あいつの目が潤み、明らかにあいつ自身が持っている性衝動に火がついた。
俺は、あいつを椅子に戻し、胸の突起を代わる代わる吸う!悶えるあいつ!
その直後、俺はカメラを持ち、椅子で下を向いて息をついているあいつの姿を、全ての角度から撮った。乳首が俺の唾液で濡れている。近づいて下正面からあいつの精液にまみれまだ勃起しているプラスティックパンツと茎をあいつの顔といっしょに撮った。先端の割れ目がはっきり見える。
俺はこの世で最も危険で禁じられたものを所有していくという冒涜感を感じた。
下腹に疼きを感じ、服を脱ぎ捨て、また寝室に駆け込んであの(、、)卑猥なコンドームをひっつかんで装着し、あいつに駆け寄り口を吸いながら椅子から下ろし、胡座の上にあいつを抱きかかえ跨がせ、パンツの尻の部分をずらせてあいつを俺の股間に沈めていった!
俺の上のあいつの悶え方!俺はあいつの肩の関節が外れてしまうのではないかと心配になったが、この瞬間を逃したくなかった!カメラを引き寄せ、背中を倒した。あいつは俺の上に跨り、膝で自分を少し持ち上げている。俺は突き上げるやうに律動している。突き上げられるとき、あいつも尻を下に落とす!
あの性衝動の激しい波が来ているのだ!
あいつの目は開いているが何も見ていない!前髪が目に鼻に掛かり、可愛い口が半開きになて喘いでいる。
俺は夢中であいつの姿態を撮った。俺と繋がっている部分も入れて、誰が見てもあいつだとはっきりわかるやうに!
そのあと俺は、あいつの膝をベルトで固定し、仰向けに倒した。抵抗なぞ絶対に出来なくなったあいつを嬲り続けた。そして上からあいつの顔をよく見える様にして撮った。
今度は、俯せにして下着の腰のベルトを緩め、半ば開いている普段は排泄に使われる蕾を無防備に晒しているあいつの後ろ姿を撮った。自分の一物からコンドームを取り去り、そしてあいつに挿入した。その前に、俺はあいつの睾丸を拘束具に付いていた細い革ひもで根元を縛り、陰茎の下をベルトで絞った!根元ごと縛ると却ってカウパー氏腺液や精液が出なくなり、絶頂が得られなくなる。その苦しみをあいつに味合わせてやるのだ!征服の勝利感に浸って。
コンドームを外した俺のペニスは、あいつの中の滾るやうな熱さと襞の感触に欲情し、再び硬直する。
「・・・どうだ!お前の体の中に俺の精子が入って行くんだ!上泉のものもお前は入れさせたのか?」
あいつは力無く首を振る。俺は全く萎えず、まだ許さない。後ろから、あいつの勃起した乳首を強く摘みぎりぎりと嬲る。あいつは可愛い舌を喘ぐ口から出す。
「上泉にこうして貰いたいと思ったのか!」
あいつは激しく息突いて答えない。
「さうか!上泉に惚れたのか!やっぱりお前は尻軽なんだな!お前の体の中は俺のもので一杯だ!上泉の前でこうして今度抱いてやる!お前のこの姿を見せてな!」
あいつは切なく鳴いた。
「あ・・・ああっ!いやだ、やめて・・・」
「あいつが好きなのか・・・だが、もうこんなお前はどこにも行けないぞ!ずっと俺に可愛がって抱いてくれと言え!」
あいつは唾を飲み込んだ。そして、震える小さな声で言った。
「・・・ずっと・・・可愛がって下さい・・」
「・・・もう一回言え!」
俺は射精に向かって腰を動かす。
「・・・可愛がって・・・」
「もう一回だ!」
俺は猛然と突き入れあいつに被さって果てた!野獣のやうな声を出して!
「お・・まえは俺のものだ!俺の・・・!」
あいつは拘束された体を捩って悶えた!
「あ!あう!あん・・・あーっ!」
手を握り足の指を開きまた閉じた。それがあいつに許された全ての動きだった。
あいつの腸の粘液と俺の精液で濡れている俺の陰茎を撮り、開いた肛門から俺の精液が垂れている姿を撮った。
最後に・・・ああ・・・俺は本当に膾にされて殺された方が良い・・・脱ぎ捨てたコンドームを巻き戻してあいつの顔の横に置いた。
「・・・尻軽女め、飲め。俺がせっかくお前の為に出したものだ」
俺はあの鬼芦とどこが違うのだらう!
あいつは、気だるそうに拘束された体を頭で起こした。絞り上げられた腕と肩が艶めかしい。俺に挿入された尻と腰を俺は逃がさないやうに掴んでいた。
あいつは首を伸ばして口をコンドームに付け舐め始めた!
「なんて・・・お前は淫乱なんだ!うまいか!」
あいつは夢中で、可愛い口から舌を出して、俺の体で作られた物を吸っている。
嗚呼・・・俺は後ろから責めながら、その姿態をもカメラに納めてしまった!
あいつの縛られた茎を解放し刺激し、あいつが俺の精液に口をまみれさせ絶頂を味わっている顔も・・・
俺はあいつの戒めを解いて、抱きかかえて風呂場に連れて行った。あいつは俺の胸に頭を付けて、ぐったりとして目も虚ろだ。全身が燃えるように熱い。風呂場のタイルの上に胡座をかき、俺の足の上にありつを後ろ向きに座らせた。あいつはゆっくりと俺を見る。優しく洗ってやった。
ゆっくりとベッドに横たえ、あいつの口を吸った。朦朧としたあいつがやっと言った。
「大介・・・これでいい?」
「ぼんでーじらぶ・エピソード」 了
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