警告
この作品は<R-18>です。
18歳未満の方は
移動してください。
春ですねぇ〜(-_- )♪
ついに連載開始から3ヶ月突破で、読了時間が凡そ12時間って……
1度作者も読み返してみたいのですが……
当分は無理そうです……
(-_-;) 笑
まとめ下手ですみません
m(_ _)m
☆96☆ 新たな問題
『あぁーーっ……!!
ったく……!! 一体、何なんだあの野郎!?』
そして2人は駁斗の居た当主室を出て、各々に与えられた同じ階の私室へと戻っていた……。
『……はぁっ……』
『なぁ!? 風嶺……!?
結局はあの野郎、俺達を都合良く利用するつもりなんだろ……?
てめぇは、あんな野郎に良い様に扱われて、それで良いのかよ……!?』
すると雷我は、駁斗に会いに行く以前にも増して、更に憤慨し……
まるでそこら中に当たり散らさんばかりに、荒々しく風嶺の少し前を歩いていた……
『ふぅ……別に、それならそれで構わん……』
『なぁっ……!? ど、どうしてだよ……!!?
俺達はあくまで麗羽様の為に、この綾禰に忠誠を誓った筈だろ……!?
決してあんな胡散臭い、ワケの分からねぇ野郎の為なんかじゃねぇ!!』
すると雷我は、下唇と掌をギュッと強く握り……
その彼女を守れなかったのだと言う現実を見つめ、その己の不甲斐無さを握り潰そうとでもするかの様に顔を悲しげに歪める……
『あぁ……そぅだ……
少なくとも私は……
麗羽様以外の人間に、心から遣えるつもりなど微塵も無い……』
『な、なら……!!』
『その麗羽様が、望み率いれた男なのだ……!!』
『………………!!』
すると風嶺は、珍しく少し声を荒げ……前を歩く雷我を見つめる……
『まぁ、幸いな事に……
あの男も、我々を従わせ偉ぶるつもりは無い様だ
それならば、我々としても何の問題も無い……
我々はただ……
今までと何も変わらず、麗羽様の為にだけ……働けば良い……』
すると風嶺は、笑うでも睨むでも無く……
その廊下の窓から見える、遠くの街の景色をジッと見つめる……
『ふっ……成程ね……
なら♪ アイツが必要無いとなれば……
此処から追い出す事もOKって訳だよな……?』
………………
『……当然だ……』
『ふふふ♪ よっしゃ!!
それなら構わねぇ♪』
そして2人は、共に漸く落ち着きを取り戻し……
各々の想いをその胸に抱えつつ、各々の部屋へと入って行った……
‥…☆‥…☆‥…☆
そして駁斗は、駅向こうの学園の側にある……
未だ麗羽が意識不明のまま、入院をしている病院へと向かい……
その最上階にある当然の様に個室で、これまた広大な広さの特別病室へと向かっていた……
コンコン……
『……はい……』
そして駁斗が、その部屋の扉を気を使い優しくノックすると……
部屋の中から、当然ながら元気などある筈の無い
聞き覚えのある女性の声が聞こえた……
ガチャ……
「入るぞ……天華……」
………………
すると其処には、既に泣き疲れ……
後ろにある応接間の様なソファーセットで眠る亜垢亜の姿と……
白く広めのベッドで頭や腕に包帯を巻き、やはり眠り続ける麗羽の姿……
そしてその傍らに座り、目を赤く充血させ……
その顔と体の全面に焦燥と疲れを張り付かせた
何時もの元気も、あの気の強さも微塵も感じる事の出来無い……
弱々しい天華の姿が其処にはあった……
『……駁斗……』
すると天華は、駁斗の顔を確認すると……
気丈にも少し、そして無器用に笑みを浮かべ……
その自分の明らかに疲れ果てた様相にも気付かず、弱々しくも何とか精一杯の強がりを見せる……
「おぅ……どぅだ?
少しは落ち着いたか?」
『うん……ありがと……
もぅ、平気……』
2人は互いに、その明らかな嘘を知りつつ……
敢えて互いに其処には触れず、一見無様にも
互いの強がりと気遣いを優しく受け止める……
「まぁ……何だ……あまり無理はするな……
安い言葉だが……お前が倒れては意味が無い……
麗羽さんの事を思うなら、まずは自分の身を少しは案じろ……」
………………
『……うん……』
そして駁斗は、先程買ってきた花束をベッド脇の花瓶へと移しながら……
あまり重くならない様にと、極力軽い調子で
その弱々しく笑う彼女へと、稚拙なまでの至らぬ慰めを口にする……
『ねぇ、駁斗……?
屋敷の方は、人員不足って聞いたけど……本当に大丈夫なの……?』
「あぁ……心配無い……
今日、新たに人員も補充したし……皆、頑張ってくれているからな……」
『そぅ……そぅよね……
本当に私なんかと違って
皆、優秀な人達ばっかだもんね……』
「……天華……」
天華は余程、今回の事で己の無力さを痛感してしまったのか……
何とか笑顔を作りながらも、弱々しくそぅ呟く
………………
「……俺も同じだ……」
『……えっ……?』
「俺も……否、きっと皆同じだよ……天華……
皆……例えどんなに優秀と言われる人間でも……
1人で出来る事なんて、たかが知れてる……
皆……己の無力さも……
それから来る、苛立ちの無意味さも……
嫌と言う程、分かりきってるんだ……」
『………………』
「でも……だからこそ
皆、自分の出来る限りの全てを使い……
今を乗り切ろうと必死にやってくれている……
天華? お前も、自分の弱さを知ったのなら……
泣き言を幾ら言っても、泣きわめき当たり散らしても構わないから……
今……お前の出来る事を精一杯やってくれ……」
駁斗は、敢えて甘く慰める言葉を避け……
彼女を少しでも奮起させようと、厳しく接する
………………
『ふふっ……うん……分かったよ……ふふ♪』
「…………???」
すると天華は、何故か少し嬉しそうに笑い……
彼のその稚拙な挑発に乗って来る……
「な、何だよ……? 何で笑ってんだよ……!?」
『ふふっ……♪ 別に♪
ただ、アンタが言う程モテ無いワケが、少し分かっただけ……♪』
「なぁっ……!!!?」
『あはははは……♪』
そして天華は、未だ赤い瞳のまま……
それでも少し、その焦燥のとれた顔で……
優しく微笑んでいた……
………………
バタンッ……
そして俺は天華達に差入を渡し、その病室を出るとその階の1室にある流那が泊まっている待機室へと向かう……
此処では流那や未来、それにクリス達が泊まり込みで、麗羽の警護や治療
そして身の回りの世話をしているのだ……
それも流那やクリスは優秀な医者でもあり、此処が綾禰が所有していると言う事もあり……
特別な例外的措置と言う事であろう……
「うーーん……まさに金持ち万歳……だな……」
駁斗はその有り得ない待遇にも、然程驚きを感じなくなっている自分に多少焦りを覚えつつ……
流那の私室の前に着き、その扉をノックする……
コンコン……
「流那……居るか?
俺だ……駁斗だ……」
《………………!!》
タタタタタッ……
ガチャ……
すると、部屋の奥から慌ただしくこちらに走ってくる音と共に、その白いドアが勢い良く開く……
『……駁斗っ……!!』
ギュッ……!!
そして流那はその扉を開けた途端、そこに立つ駁斗の腰に抱きつく……
「お、おい……流那!?」
『……駁斗……
……御免なさい……』
すると流那は、顔を駁斗の胸に埋めたまま……
その表情を隠す様にして、何故か彼に謝罪する
「ど、どうした流那!? 何かあったのか……!?」
………………
『違う……ただ……
……私はまた……何も守れなかったから……』
「……流那……」
そして駁斗は流那の頭を優しく撫で、ゆっくり諭す様に話しかける……
「流那? まだ、何も終わっちゃいない……
お前は麗羽さんを……
天華達の事を、守ってくれ……頼む……」
………………
『……分かった……』
「まぁ……屋敷の方は、俺達に任せておけ……
麗羽さんや流那達が留守の間、何としてでも平穏を守って見せるよ♪」
駁斗は抱きつく流那をそっと放し、その頭を優しく撫でながら……
彼女へと笑いかける……
トゥルルルル……ピッ
ピィーー…………
ジジジジジ……
「……んっ……?」
すると、流那の部屋の入口近くにあるファックスから、突然1枚の書類が送られて来た……
『………………』
「何だ……? 綾禰からの報告か何かか……?」
そして流那はその、送られてきたファックスをジッと見つめると……
当然、疑問符だらけの顔をした駁斗を見上げ……
ボソッと小さく、駁斗の前言を否定した……
『……駁斗……?』
「……んっ……?」
『……残念だけど……
もぅ……平穏は破られちゃったみたい……』
すると流那は、駁斗の前へとそのファックス用紙を見せ付ける……
「ん? 何だこれ……」
そして其処には……
あの、水杞が亜垢亜に対してやってしまった、過去の過ちが……
既に事実を逸脱する程に脚色され、赤裸々に綴られていた……
「な……なな……
何じゃこりゃあぁぁぁーーーー……!!!?」
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。