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  HAREM☆HOUSE 作者:品薄
えー…特に無いです…
 
なんで…
 
今更ですが作者、官能小説苦手みたいです…笑
☆36☆ 探り合い
 
俺は自室へと引き返し…
1人…今回の奇妙とも思える事態について考えてみる…

1つ明らかにおかしいと思える事がある…

それは、あれ程の設備が…他に無い綾禰のオリジナルと言える特殊な設備が、いとも簡単に…
なんの予兆も感じさせる事も無く…全て止められてしまったと言う事…


何故だ…例えどんなハッカーや工作員であったとしても、全て破壊するなら兎も角…既存のまま停止する事など、そぅ易々と出来る物だろうか…

各種のウィルス対策や緊急時の補助設備等も完璧になされている筈…
なのに何の異常も関知する事無く、突然停止してしまったのだ…

おかしい…やはり…
素人目に見ても…どう考えても不自然に感じる…


しかし今は、そんな悠長にしている場合では無いのも確かである… 
この広大な敷地を人間の手と統括を失った巡回用の警備ロボだけで、警備するには無理がある…

確かに高い塀に囲まれ
24時間の監視と巡回がなされているとは言え
今現在…各部屋の施錠も全くなされていない状態なのだ…


「ふぅ…取り合えず今は、犯人や原因より…
現状の回復と、その手段が優先か…」

俺は引っ掛かるその問題を取り合えず放り出し…
今…自分の出来る事を考えることにした…


「…と言っても…俺に出来る事なんて…果たしてあるんだろうか…」

例え侵入者が内部に居たとしても、俺は未だ…此処で働く数百名にものぼる、全員のメイドさん達の顔と名前も…
況してや、出入りする業者の名前や担当の人間の顔を覚えていない…
そんな体たらくの、情けない俺には…その判断がつかないのは明白…


「はぁ…本当…もぅ3ヶ月以上、此処に居るのに…情けない限りだ…」


まぁ…取り敢えず今は、オーソドックスな…いわゆる人海戦術で乗り切るしかない…

第一…修理と言ってもこれだけの設備をそぅ易々と出来る訳もないのだ…

街の電気屋呼んで…とは行かないし…
大体、此処の設備の全ては元々綾禰で開発された物ばかりだ…
専門の人間を急遽呼ぶのも大変なのだろう…

「まぁ…メンテナンス位は出来るのだろうが…
って言うか、此処にはエリート集団が集まっている筈なのに科学技術部はいないのかな…?」 

俺はふと…そんな当然とも思える、遅すぎる疑問を感じた…

これだけの設備を持ち…
ある意味、小さな街の様な邸内…しかも綾禰の当主が暮らす場所に、それらの専門技術師が全くいないというのも、少し不自然にも思える…


漸く俺はその事に気付き
それらの人…それらの事を一番知っていそうな
この邸内でも特に、俗に言う所のエリートと呼ばれる人間が集まっているらしい、綾禰家経理部へと行ってみる事にした



‥…☆‥…☆‥…☆


    要side


私は目の前の数字の羅列に目を通しながら、何時も以上に上機嫌に…目の前で同じ作業に掛る
私の右腕とも呼べる、その彼女に話しかける…


「クリス…それで…?
今、警備の方はどうなっているのかしら?
外が騒がしくなって来ている様だけど♪」

『はい…現在、高所からの遠隔監視と各々の館の前での警備…
それに警備部の人間及び…独立型の警備ロボを動員して邸内の巡回をしている様ですわ…要様』

「そぅ…ふふ…♪
可哀想に…♪今回はとんだ失態だわね?
うちの警備部は…♪」

今度の事は、あの揃いも揃った品性の欠片も無い
筋肉だけの粗暴な低脳集団では、到底対応しきれない事態であろう…

ふふ…良い気味だわ…


『あら♪そんなお嬉しそうなお顔をなさってはいけませんわ…要様…』

「あら?私は嬉しそうになんてしてないわよ?ただ刃月さん達が心配なだけよ?ふふふ♪」


『しかし…何時までもこのままと言う訳には行きませんからね…
さて…どぅするのでしょうか…警備部の方達』


コンコン…


その時…大方の予想通り、我が経理室の扉がノックされた…


「あら?早いわね…?
あの女…もぅ泣き付いて来たのかしら…?」

『ふふ♪どぅぞ…』


ガチャ…


クリスが扉を開き、来訪者の入室を促す…

私はあの筋肉女が私に泣いて懇願する姿を思い浮かべ…溢れんばかりに感じるその優悦を噛み殺し…あくまで平然に、冷静沈着を決め込む…


しかし…其処には私の予想に反し、予定外にチャラけた…そして品の無い《男》が来訪して来た…

『失礼しまぁ〜す…あの〜今…平気っすか?』

「あぁ…これはこれは、駁斗様ではないですか…
本日は如何なさいました?こんな狭苦しい所へ御出下さるなんて…」

私はホンの少しの落胆を隠し…出来る限りにこやかに、その男に微笑み話しかける…


『あ!え〜っと経理部長の要さん…でしたよね?
ども…神楽です…』

「うふふ♪呼び捨てでよろしいですわ、それに敬語も…駁斗様は私の上司に当たりますから♪」

『あっそぅ!?助かるわ…
あ!俺にもタメ口で良いからね…?
はぁ…本当、俺…堅苦しいの苦手だからさ…』

「うふふ♪ありがとうございます…でも…
私はこのままでよろしいですわ…♪」

『そぅ?まぁ好きにしてくれて良いけど…』

(…この男…やはり私には、ただの品も学も無い…つまらない男にしか見えないけど…)


「それで…本日は如何なさいました…?
この様な所へいらして頂けるなんて…」

『え?あぁ…そぅそぅ…
あのさ…今、警備の方でちょっと?問題が起こってる事、聞いてる…?』


 ……………?


「はて?クリス…貴方…何か聞いてまして…?」

『いえ…私は何も…』

『あっ!そぅ!?それが今…大変なんだよ!
何か知らないけど、警備システムが全停止しちゃったらしくて…』

「あぁ…そぅ言えば此処の部屋も施錠されていませんでしたわね…
てっきり警備の方で、メンテナンスか何かでもしているのかと思っていましたわ…♪」

『あ…そぅなんだ…
それでさ…誰か経理の方で機械関係に強い人とかいないかな…?
警備の木蕗音…第3班の班長が見ているらしいんだけど…基本的に警備の皆は、その手の事は苦手みたいだからさ…』

「あらあら…それは大変ですわね…?解りましたわ…
うちの方からも綾禰のシステム開発に関わった者を直ぐに向かわせますわ……クリス…」

『はい……かしこまりました…』

『え!?もしかしてクリスが……そぅなの…?』

『はい♪まぁ…経理部には他にも数人、技術開発に加わっていた者がおりますわ…直ぐ復旧に取り掛かります…♪』

『あぁ…ありがと…本当助かるよぉ〜…』

「しかし…刃月さんにも困ったものですわね…
駁斗様にこんな事伝を押し付けるなんて…」

『あ!いや…違うんだよ
俺が勝手に、俺自身の判断で頼みに来たんだ』

「え…?……そ……
……そぅでしたの……」


『ん?どぅしたの?』

 ………………

「いえ…別に…何でもありませんわ…♪」

『では…私は警備の方へ行って参ります…』

「えぇ…クリス……
……頼んだわよ……?」

『あ!……うん……悪いけど頼むよ……』

『うふふ♪ええ…お任せ下さいな♪』


そしてクリスは綺麗な花の様な残り香を残し…
静々と優雅に経理室を出て行った…


『そ…それじゃあ…俺も失礼するよ…
今回の事…自分なりに色々と調べてみたいしな』

「そぅですか…しかしながら余り無理をなさらないで下さいね?
私達も何かありましたら、喜んで御協力させて頂きますから♪」

『あぁ…ありがとう…
あっ…そぅだ…要…
この警備システムの製作…またはメンテナンス等に関わった人間って全員解るか…?』

「いえ…基本的にスパイ防止や情報の一元化を防ぐ為に、当主の麗羽さん含め特別な数名の人間以外は、恐らく1人でシステムの全てを把握してはいない筈ですが…」

『そぅか…解った……
色々ありがとな?要…』

「いえ…私に分かる事でしたら何時でもお聞きになって下さいな♪
他でも無い駁斗様のお頼みとあれば、この新杏 要…全面的に協力させて頂きますわ…♪」

『ふふ♪ありがと…♪
要も今は警備システム働いてないから気を付けてな?仮にも此処は綾禰の金庫番な訳だし…
族が入るなら真っ先に此処を襲いかねないから…
なんなら此処に警備の人達来て貰おうか?』

「いえ…♪お気遣い感謝致しますわ♪
しかし、私達も独自に守る術は充分に用意してありますから♪
ご心配なさらないで下さいな…♪」

『そぅか…じゃあ…』

「はい…御機嫌よう♪」


 ……ガチャ……


(ふぅ…全く…余計な事をしてくれる…
しかし…神楽 駁斗…
確かに思っていたよりは食えない男の様ね…
あの男…明らかに私達を疑いカマをかけて来た…
ふふ…どぅやら下手な嘘は逆効果な様ね…)


すると要は、その危惧を示す言葉に反し…
今までに無く…何とも嬉しそうに笑った…


(神楽 駁斗…さて…
何処まで楽しませてくれるのかしら…?)


   ふふふ…♪



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