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  HAREM☆HOUSE 作者:品薄
祝!50000ユニーク
って事で、駄文、駄作に懲りずに広い心で読んで頂き誠に感謝致します
m(__)m
☆29☆ 迷い猫
 
暦はもぅ水無月を向かえ、その名の通り…まるで天の水全てを地に返すかの如く連日連夜に渡り…
シトシトと長く…そしてゆったりと降り続くその雨達は…既に吸う事叶わず、溜りを作る地面へと降り注いでいる…


うーん…詩人だな…俺…

そして俺は天候と共にジメジメとする気分を、激甘採点の自画自賛で、その鬱憤を解消している…

「あぁ……暇だ……」

俺は劉姉妹の仲裁作戦をなんとか終え…
その後は一行に変化の無い…そして特別やる事も無い日々を惰性により暮らしている…

否…別に怠けている訳ではないのだ…
一応、亜垢亜の従者として朝と晩は、水杞がいてやる事無いとは言え…ちゃんと我が儘盛りの亜垢亜姫についている…

それに天華を初め…男性恐怖症…男性不信…男性嫌いなどの娘達を中心に、各々に合ったコミュニケーションも連日に渡りとってはいる…

しかし…果たしてそれらが仕事か…?
と、問われると…正直…胸を張れない自分がいる

否!!仕事は仕事なのだが、大して他に能力の無い俺には、その他の事で貢献出来ない分…
此処にいる他の娘達の働き振りと比べてしまい…
どぅしてもこぅ…自分の不甲斐無さを痛感してしまうのだ…

そぅして俺が、何時もの様に自分の不甲斐無さへの苛立ちを、天候の悪さに責任転嫁させていたある日…彼女からある依頼を受けた…



『駁斗さん…』

「え?あぁ…沙良さん」

そこには30代中場程の、物腰の柔らかな美しい大人の女性が立っていた

彼女の名は、紡瑪 沙良
(あざなめ さら)
麗羽さんの学生時代の後輩でも有り友人でもあるらしく、此処…綾禰家の管理部の副長でもある

格は一応…弐尉ではあるが、経験や仕事の出来…その何れをとっても彼女に勝る者はいない…と言われる程に優秀である…

それ故なのか、この綾禰家一の問題児?と評判の(駁斗評価)天華お嬢様の従者でもある…


彼女は緩くウエーブのかかった長い黒髪を襟足でまとめ、その綺麗な髪を優雅に揺らし…
俺の元に静々とまるで流れる様な歩き姿でやって来た…


『どぅも御顔の色が優れない様ですが…如何なさいましたか?駁斗さん』

「えぇ?あぁ…いえ…
特にどぅって訳でも無いんですけど…」

『はい…?』

「何か…5月病ならぬ6月病なんすかねぇ〜…
中弛みっていうか…仕事に行き詰まってるっていうのか…何か…ねぇ…」

『あらあら…そぅなんですか…?まぁ…仕方ありませんわね…』

「え……?」

『そぅいう時もありますわ…どんな人でもね♪』

「ちょっと以外かも…
沙良さんにこんな事話したら寧ろ怒られるかと思ってたよ…」

『うふふ♪そんな事ありませんわよ…
まぁ…それで仕事に支障をきたす様でしたら、多少なり問題ですけれど』

「うーん…それなんだよねぇ〜…
俺の仕事って誰かに迷惑かける…とか…役に立つ…っていう実感があんまり無いんだよね…」

『あら?そぅですか?
駁斗さんのお陰で劉さん達も未来さんもとてもお変わりになられたと…
それに、刃月さんと流那さんそれに水杞さんに亜垢亜ちゃんも以前よりずっと明るくなられたと聞きましたし…
私には十分…駁斗さんはお役に立てている様に思えますけれど…?』

 …………

「うーん…刃月や流那とかは仕事云々の問題じゃなくて、ただ単に良い遊び相手が出来たって感じだろうしね…
それに未来達の変化も結局…良かったのか…悪かったのか…
それが解る…その答えを彼女達が出せるのは、もっとずっと先の事だと思いますしね…」

『ふーむ…確かに…
精神的な事のみのお仕事ですからね…
目に見える様な…例えば物理的な結果…みたいな物はあまり無いのかもしれませんわね…』

「そぅなんだよねぇ〜…
まぁ…贅沢過ぎる悩みってか…ただのつまらない愚痴なんだけどね…」

『うふふ♪そぅですね…
では駁斗さん…1つ単純なお仕事でもやってみませんか?』

「え……?」

『実はですね…この邸宅の何処かに迷い猫が入り込んでる様なのです』

「へ…?ね…猫?」

『えぇ…♪その猫さんを捕獲して差し上げないといけないのですけど
駁斗さんも是非…お手伝いして頂けると助かりますわ♪』

「は…はは…」

(何か…がっくり?って感じだ…平和過ぎる展開に一気に力が抜ける…
でもまぁ…此処でただ弛んでるよりは幾分もマシ?かな…
一応人助けにもなるし…何より暇だし…)

「えぇ…良いですよ…
こうなったら意地でも捕まえてやりましょう…」

『うふふ…♪助かりますわ♪では…捜索隊の所へ参りましょうか』

(そ…捜索隊って…何か大袈裟でないかい?)


そぅして俺達は…急遽休憩室の一角に作られた
【猫さん捜索対策本部】へと来ていた…

『えぇ…お集まりの皆さん…誠にご苦労様です
本日は御承知の通り…何処かに潜伏中と思われる、迷い猫さんを捕獲して頂く為に、こぅして手空きの方々にお集まり頂いた訳であります…』

沙良さんが集まった十数名程の娘達に、説明や注意点を述べている…
すると…その中から見知った顔が俺に声をかけてきた…


『駁斗様っ♪駁斗様も猫さん捜しのお手伝いですかぁ?』

「あぁ未来か、うん…
これと言ってやる事も無いしね〜…」

『ふん…何で変態男までいるのよ…全く…』

「天華…ってかお前学校はどぅした…?」

『うっさいわね…アンタに関係無いでしょ!』

(本っっっ当に!可愛く無い娘っ子だ…)

『あはは…天華様は本日開校記念日でお休みなのですよ…』

「え…?でも…亜垢亜は今朝、普通に学校に行ったぞ…?」

『ふん…ったく…
アンタそんなんでよく従者が務まるわね?
亜垢亜は天文部だから部活に行ったのよ』

「うぐっ……」
(し…知らなかった…)

『ほへぇ〜…私も亜垢亜様が天文部だなんて知らなかったですぅ〜…』

『……あの子……あんまりそぅいぅ事…話さないからね…』

(じゃぁ仕様が無いじゃねぇかよ……
って……言い訳だな…)

「はぁ…本当…
今まで何やってたんだろうな…俺は……」

『ああぁ…あの駁斗様…
平気ですよ!あの…亜垢亜様は駁斗様になついていますし…あの…その…偶々ですよ…ねぇ?』

『ふぅ…まぁ…
アンタになついてるかは知らないけど…
あの子が自分の事を話さないのは何時もの事だから……その…アンタなりやってくれてるのに……
悪かったわよ…その…………言い過ぎて……』

 ……………

「は…はぃ?」

『くっ!//////
な!何でも無いわ!
気にしないで!そして忘れなさい!!』

ドガッッ……!!!!
「ぐはぁっ…!!」

 

『駁斗様!!?』


 ……………


いきなり椅子を顔面に投げつけるとは…相変わらずの暴力娘ぶりだが…

少し以外だった…かな?


まぁ…少しは人間扱いに近付けて来てはいるのかもしれないな……
かなり、プラス思考に捉えまくれば…の話だが…

 
そぅして俺が何時も通りの、一方的な暴力に泣き濡れていると沙良さんが話し終えた様で、こちらにやって来た…

『あらあら♪天華さんたら駁斗さんともぅすっかり仲良しさんですね♪』

「はい…こぅいう歪んだ愛情表現を甘受する事も
また…指導員の仕事ですから…」

『煩い!ど変態!』

バキッ!!
「ぐはっ!!」


『さ…沙良さんも!!
変な事言わないでよ!
この変態鬼畜男が、勘違いしてその気になったらどぅするのよ!!』

『あら♪それはそれで良いじゃありませんか?楽しくて…♪』

『楽しく無いわよ!!』

(うーん…言いたい事が有りすぎて…何から言えば良いのやら…)

『あ…あの!それで…猫さん捜査の方はどぅなったんでしょうか?』

「あぁ…忘れてた…」

『本当…単細胞ね…』

(本当…可愛く無いね)


『はい♪捜索に参加して頂いた方は、全員で16名おりましたので4名づつで4分割して捜索する事にしましたわ♪』

『な…何か…嫌〜な予感がするわ…』

「おぉ…珍しく意見があったな…天華…」

『あはははは…はぁ…』

『はい♪御推察の通り♪
此処に居る、駁斗さん、未来さん、天華さん…そして私の4名で…
取り合えず3号館周辺の捜索を致しますわ♪』

『はぁ…何で私が、この鬼畜男と一緒なのよ…』

『あら?天華さん…
それではお1人で捜索致しますか…?
当然…お1人ですと捜索の手間が4倍になりますけれど…?』

『くっ…わ…分かったわよ!やれば良いんでしょ!やれば!!』

『はい♪やれば良いのです♪』

(うーん…沙良さん強し…流石だ……)

『皆さん♪一緒に頑張りましょう!未来も微力ながら精一杯頑張ります』

「ふふふ♪よしよし♪未来は相変わらず可愛いし良い子だなぁ〜♪」

俺は子犬の様な人懐っこい笑顔を見せる未来を撫で回した…

否……頭をね?


『ふん…さっさと行くわよ…こんな雨の中で…
何時までも猫探し何てやってられないわ!』

『はい♪では…早速参りましょうか…』


そぅして珍しい組み合わせの俺達は、迷い猫探しと言う、共通の目的の元
一致団結…する事は当然無く、担当エリアへと向かった……

少しの愚痴と…一方的な暴力と共に…




おまけページ

♀サブキャラ設定紹介

Name  紡瑪 沙良
 (あざなめ さら)

綾禰家 管理部 副長

Age   38歳
Blood  AB型
Height 165cm
Bust   Fcup
Looks 垂れ目がちで常に目を細め笑っている
Hair 黒の緩いウエーブがかかったロングを襟足で1つにまとめている

性格設定
立場は弐尉でありながら
実は、綾禰家内は勿論…全グループ内の中でも麗羽に続くやり手との噂もある程に優秀…
麗羽の同級生で幼馴染みらしく、麗羽の留守中の綾禰家を陰で支える
普段は何時もニコニコ笑っており、掴み所がある様で無い女性…
幼少から天華の従者を勤めている…



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