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  HAREM☆HOUSE 作者:品薄
今回もおまけ?
駁斗が来る、少し前の普通の日常のお話です。
☆−1☆ 変化の兆し
これは、神楽 駁斗が綾禰家に来る1週間前のお話である…

その家には、大層な男嫌いで…何とも手の早い勝ち気な少女が1人…おりましたとさ…♪


 ……………


「いーーーやーーー!!」

『…はぁ……天華…?』

「嫌たら嫌っ!!ぜぇぇーったい嫌あぁぁ!!!!」

『もぅ…いい加減になさい…天華…お母様もお困りになられてますよ?』

「だって!!…み…水杞姉は許せるの!?この家に男なんかを入れる事…!!」

『ふぅ…貴方の気持ちも解らないでもないわ…
でもね?もぅ既に、これは決まった事なの…
それに…貴方だって…
何時までも男性嫌いなんて言ってる場合では無いでしょう?もぅ子供じゃないんだから…』

「そ…そんなの関係無いわよ!大人とか…子供とか…私は只…生理的に男が嫌いなの!!」

『ふぅ…いい?天華…
嫌いな事や苦手な事があるのは仕方が無いわ…
でもね…生理的…
何て汚い理由で逃げてはいけません!
何かを誰かを拒絶する時は、ちゃんとその理由も考え認識しなさい!』

「そ…そんなの…理由なんて…無いもん…」

『いいえ…あります…
それに…例え無かったとしたら、それは100%貴方自身の非…貴方自身の恥だと思いなさい…
人や物事を許せぬ、心の狭い人間だと、相手では無く自分を責めなさい…
そして、理由が見付かれば…理由をちゃんと見つめれば…自ずと好きになる方法…可能性が出来ると言うものですよ?』

 ……………

「むぅ〜…もぅいい!!水杞姉の馬鹿!!」

タタタタッ…バタン!!

『こら!天華!!?』

 ……………

『はぁ…すみません…
お母様…益々あの子を意個地にさせてしまっただけの様ですわ…』

『うふふ…♪別に良いわよ…水杞♪
貴方はとても立派に…天華達のお姉さんをしてくれているわ…♪
私がこの家を留守がちだから…貴方にばかり負担を掛けてしまうわね…
本当に…ごめんなさいね…水杞……』

『ふふ♪いいえ…それは全然構いませんわ…
私は…あの子達の姉ですもの…それに…』

 ……………

『ふぅ…まだ…気にしてるの?水杞……』

『…いえ…ただ…これは私なりのケジメ…
あくまで一方的な…ケジメですわ……』

『………そぅ………
神楽 駁斗さん……
貴方も…あの子達も…彼に会い…関わる事で…
少しは前に進めると良いわね……』

『………はい………』



 ……………



「全く…水杞姉は何も分かってない…」

私は自分の不甲斐無さを断固として否定し…
何もかも棚に上げまくりで憤慨する…

分かってる…本当は分かっているのだ…
男女に区分する無意味さも、自分の嫌気がさす程の子供っぽさも…

でも…17年…いや…
もう直ぐ18年にもなる私の人生に於いて…
その大半の年月を男性を嫌悪し…そこから逃避する事で生きて来たのだ…
今更、理由とか…変化とか…そんな物を望まれても困るのだ…


「はぁ…何でこんな事に……はぁぁぁ〜…」

私はもう1度…憂鬱を外へ追いやる様に、大きく溜め息を吐いた…

『ははは♪天華…
随分とまた、でかい溜め息だな…?』

「え……?」

そこには可愛い気の無い、私以上に男勝りの逞しい女性が、腰に手を当て佇んでいた…

「刃月…はぁぁ〜…
貴方も例の男が此処に来る事、容認してるの?」

『ん?ん〜…まぁな…』

「そぅ…はぁぁぁ〜…」

『あはははは♪
オイオイ?今からそんなんで大丈夫か?』

「大丈夫じゃ無いわよ…刃月まで水杞姉達に洗脳されてるとは…」

『あはは♪別に洗脳されてなんて無いぜ?
まぁ…確に…一尉以上の承認会では、アタシは賛成に回ったけどね♪』

「で…何対何で可決されたわけ…?」

『うーん…本当はそぅいぅのは言えないんだけど…まっ良いか?』

「そぅそぅ…流石は刃月♪規則は時と場合!
一々水杞姉みたいに守りまくらないで、自分で選ばないとねぇ〜♪」

『おいおい…これでも一応…アタシも責任ある立場なんだぞ?』

「えへへ♪大丈夫だって♪誰にも言わないから」

『ふぅ…まぁ良いか…
管理長の薮坂さんは今いないから、アタシら部長3人と麗羽さんと水杞…
それに元医療って事で流那が加わって6人で無記名投票したんだよ…
で…結果…全員一致で可決…万々歳さ…♪』

「はぁ!?嘘!!?」

『本当…』

「要さんは!?鈴凛は!?」

『当然賛成…』

「何で!?要さんは…まぁ…時々良く分かんないから兎も角…鈴凛はレズ…同姓愛者でしょ!?」

『おいおい…それとこれは関係無いだろ?
別に無理に男を好きになれ!!…って言ってんじゃ無いんだし…』

「で…でも!!そいつ私達の私室にも自由に出入り出来るんでしょ!?
そんなの猛獣を前に、態々餌ぶら下げる様なもんじゃない!!」

『別に相手が猛獣と決まったわけでも無いし…
それに食欲旺盛とも限んないぜ?』

「お…男なんて皆一緒よ!獣に決まってるわ!」

『…じゃぁ…女は皆、女々しくて…弱いのか?』

「う……」

『ふぅ…相手がどぅいう立場であれ…会う前から決めつけんなよ…?
まぁ…警戒する事も…
拒絶する事もアンタの自由だけどさ…
相手の事も知らず…知ろうともしないで決めつけんのはやりすぎだぜ?』


「…で…でも……」


『ふふ♪まっ…♪心配すんなよ♪アタシがどんな野郎か、しっかり見極めてやっからよ!?』

「へぇ…?」

『にひひ♪本当は未来が、そいつの世話係だから出迎えに行くんだけど
直前に用事頼んでアタシが出迎え様と思ってんだ
ナヨった半畜野郎なら、アタシがその場で追い返してやるよ♪』

「ほ!本当!?」

『あはは♪まぁ…
事前資料を見た感じじゃ、その心配もいらなそぅだけどな…♪』

「はぁ…何だ…期待させないでよ……」

『あはは♪多分平気さ…
アンタもきっと…時期に慣れるさ♪
それに…ただの鬼畜小僧やただのカスなら何時でもアタシが素巻きにして海に沈めてやるから♪』

「いや…別にそこまで望んでないけど…」

(本当…私が言うのも何だけど…女らしさの欠片も無いわね…刃月…)

 
『まぁ…アンタもさ…
不馴れな事で戸惑うのも分かるけど…何時までも女の腐った様な事やって無いで…腹くくんな!』

 ……………

「はぁ…分かったわよ…
……でも……私は絶対関わらないからね…」

『あはは♪まぁ当分はそれで構わないさ♪
アンタにしては…それでも少しは進歩したってもんだしね♪』


そぅ言い残すと…
刃月は何が面白いのか、大声で笑いながら親父丸出しに去って行った…

「本当…少しは女らしくしようよ…刃月…」

私は再び自分を棚に上げ
気の良い2つ年上の友の将来を思い…激しい不安を感じるのであった…


そして私は…焦燥する頭を冷ます為…食堂へとお茶をしに行った…

『あ!天華様♪』

そこには鈴凛達と未来が、休憩中なのか…
正に"ほのぼの"とお茶を飲んでいた…

『天華もお茶飲みに来たアルか?』

「ええ…悪いけど私にも貰える?欄婪…」

『勿論アルね♪』

彼女はそう言うと、厨房の方へと走り…私にダージリンティーを持って来てくれた…

「ありがと♪話してるところごめんね?欄婪」

『問題無しアル♪』

「で…?3人で何話してたの…?」

『あゃ…今度此処に来る神楽さんの事デスね』

「はぁ…またそれ…」

『あはは〜♪天華分かりやすい反応アルね♪』

『天華様…』

「あぁ…否…私はもう反対はしないわよ…まぁ当然賛成もしないけど」

『あゃ?天華…突然どぅしたデスね?』

『はい…先日…
いえ…今朝方までは、あれ程…強固に反対されていましたのに…』

「はぁ〜…まぁ…水杞姉と刃月に毒されてね…
私もこの家で生きる人間ですもの…此処のルールは解ってるわ…
それに…1度決まったものに、何時までも筋違いの何癖つけてもいられないしねぇ…」

『ご立派です…天華様』

(あら…どぅしてでしょう…耳が痛い……)


「…んで?そんな事より未来はどぅなのよ?
貴方の方が大変でしょ?
どうせ何時もの様に…良い様に押し付けられたんでしょ?そいつの世話」

未来は要領悪く…人が良い為…直ぐに何かと面倒事を押し付けられる…
ただでさえ…ドジなのに

『いえそんな!寧ろ私みたいな駄目メイドが特尉であらせられる神楽様…
否…駁斗様のお世話係を任せられる等…
光栄過ぎて…本当…未だに信じられませんよ…』

(だから…任せられたんじゃなくて…押し付けられたのよ……)

『あはは♪平気デスね♪未来は可愛いから、きっと駁斗様も喜ぶデスね』

 …………!!

(そ…そぅだ…不味い…
非常に不味い…このままでは未来を見す見す獣に明け渡す様なもの…)

「未来!!その鬼畜に何かやられそうになったら
直ぐ!私か…もしくは刃月に言うのよ!?」

『はゃ!?は…はい…』

『あはは♪未来も大変アルねぇ〜♪』

『いえ…そんな…』

「でも……流那は?
あの子…未来と仲良いんでしょ?あの子…ちょっと何考えてるか分かんないけど…仕事も出来るし
その役目…代わってくれなかったの?」

『ああ…いえ…流那ちゃんは代わりたいって言ってました♪でも、医療部のお仕事とかもある様で…
それに…おこがましいですけど…私も出来れば任された以上…最後までやりたいですし…』

『未来偉いデスね!』

『うん♪偉いアル…
今度ご飯いっぱいサービスするアルね♪』

『えへへ…//////』

 
(はぁ…何か未来…
凄いな…何時もドジで…弱々しいのに…
本当は…苦労知らずに育った甘えた私なんかより
ずっと…ずっと大人でしっかりしてる…)


天華は未来の…刃月の…
そして水杞達の強さ…大きさ…考えの深さに…
自分の余りに子供じみた、稚拙な考えを露呈させられた気がした…


「神楽 駁斗……か…」


しかしまだ…この時既に…それぞれの心…
…それぞれの価値観が…ホンの少しづつ…
各々の方向に…変化という心の動きを見せている事には…
恐らく誰も…誰1人として気付いてはいなかった

そしてその変化が各々にどう働くのか…
どぅ変わって行くのかは
それはまだ…誰にも…
作者にも分からない…笑


神楽 駁斗が来る前の…
ホンの少し前の…何気無い変化の…何気無い日常のお話でした。



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