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  HAREM☆HOUSE 作者:品薄
エロシーンも無く、退屈な下地シーンが続いているので読者数は落ちるだろうと踏んでいたのですが、根気強く読んで頂けてる様で本当に感謝致します…
祝25000ユニーク突破!!って事で、厚く御礼申し上げます
☆20☆忍び寄る影
そして俺が此処に来てからもぅ…凡そ1ヶ月程が経った…

水杞の事は相変わらず未だ何1つ変化は無い…
今ではあのキスは夢であった様にすら感じられる

まぁ今まで変わらずに来たものを変えようというのだ…そぅ易々と変えようとするのは軽率で無謀というものだろう…

ただでさえ、未来の様な強攻手段もとれず自分からのアクションもかなり制限されるからな…

そして今日も朝の子守りを終え、俺は1人食堂へとやって来る…
今日は残念?ながら水杞は用事があると共に出来なかったのだ…


『……駁斗……』

俺が食堂へと行くと、先に来ていた流那が声をかけて来た…

「おっ!?流那、1人か?俺も一緒して良いか?」

『……勿論……』

流那は少し嬉しそうに目を細め自分の隣の席の椅子を引く…

「え…?あぁ…いや…
座るの対面でよくね?」

『……………』苛

「わ…解ったよ…」


俺は無言、無表情の圧力に負け…流那の隣へと腰かける…

そして俺は、何時も頼む和食が今日は何故か重い親子丼だったので、仕方なく注文した洋食のBLTサンドを頬張る…


『で…?…仕事は…?』

「ん?……うん……」

『…何か…あったの?』

「いんや…その逆…」

『……そぅ……』

すると流那は何故か少しだけ、悲しげな顔をして俯く…

「おいおい…何でお前が悲しそうなんだよ…」

『私の…仕事無い…私…駁斗の役に立てない…』

 ……流那……

「ふふふ…♪ありがとな…でも大丈夫だよ…
直ぐに頼る事になるし…
それにこうして何の迷いも罪悪感も無く、全て話せるのは流那と麗羽さんだけだからな…
それだけでも俺はかなり助かってるよ…
1人で抱え込むには大変な仕事だからな…」


『……駁斗……』

「…ん…?」

『平気…皆…此処にいる皆……駁斗の敵じゃない……大丈夫…』

「あぁ…そうだな…」

『うん…それに……』

「ん?それに…何?」


 ……………


『……何でもない……』

そしてそれきり流那は、黙り込み自分の分の固定メニューにある甘口カレーを見つめる…


《それに…敵がいても絶対に私が守る…》

流那はその出かかった言葉を大好きな甘口カレーと共に、その小さい口でゆっくりと飲み込んだ…



『駁斗様?』

俺が顔を俯けたまま
甘口カレーをチビチビと食べる流那を微笑ましく見ていると…
もぅ既に朝の日常の1場面と化した、聞き慣れた片割れの声が聞こえる…

「え〜…鈴凛?」

『ぶー!欄婪アルね』

「あぁそぅか…ごめんごめん!」

『ほら!ちゃんと目の下見てみるアルね!』

欄婪はそぅいって黶のない左目の下を指差す…


「あぁ…いや…そぅ言われても、正直な所あるのがどっちで無いのがどっちなのかも良く解らなくなるんだよ…笑」

『もぅ…黶あるのが鈴凛アルね…ちゃんと覚えてくれなきゃ駄目アルね』

「悪い悪い…」

(うーん…まぁ確かに容姿も性格もかなり似てるけど…声は欄婪のが少し高い気がする…
何とか区別出来るようにしないとな…)

俺は男としても、人としても、そして指導員としても彼女達を理解、認識せねばと心に誓った…

『ふぅ…全く…困った指導員さんアル…』

欄婪は掌を顎に当て、首を傾け…本当にホトホト困ったと言わんばかりに俺を見つめる…

「な…何もそこまで飽きれ無くても…」

『…仕方無い…駁斗の何よりもの仕事は……
……此処に居る女性達を見て……知る事……』

「……面目無い……」

『うふふ♪冗談アルね♪
私達姉妹は、双子にしても容姿性格共に似すぎているアルね…♪
黶を書いて話方を同じにしたら、今まで誰も気付け無かったアルね♪』

「そぅなのか…」

(でも…何で似てる事をこんなに嬉しそうに話すんだろう…
普通なら区別されたがったり…1人の人間として見て欲しいと、思いそぅなものだが…)


 ……………


『あゃ〜?今日は流那さんも一緒デスね♪』


そんな漠然とした思考の中…仕事が一段落し、欄婪より少し遅れ…
鈴凛も俺達が座る席へ
自分の分の親子丼を持ち、何時もの様に人懐っこい笑顔でやって来た…


そして俺はその少し感じた違和感を
その後繰り広げられた仲の良い姉妹の微笑ましい空気により、無意識の内に忘却の彼方に追い込んだのであった…


そして食事を終え、俺と流那は2人、俺の私室へと向かう…

「ところで…何故、流那もついて来るんだ?」

『…今日は……お仕事あんまり無いから……
…私が……駁斗の面倒…見るの……』

「そ…そぅ……」

(別に面倒見て貰わなくても平気なんだが…それを言うと後が怖い…)

俺は、触らぬ流那に祟り無しと…出そうになる要らぬ指摘を全力で腹に飲み込んだ…

そして俺達は私室へと戻り、俺は珈琲…流那は牛乳を飲みながら、再び仕事の話をする…
しかし…当然?流那の座る席は俺の隣…ってかくっつき過ぎだ…
しかし俺は突っ込まない…どぅせ勝て無いから
(ヘタレ)


「で…でだ…流那さん」

『……何……?』

俺はほぼ俺に重なる様に座る流那に、気を取り直す様に話しかける…

「俺と流那の仕事の事だが…まぁ未来の事もあるし、他にめぼしい相手もいない…って事で暫くは動くべきじゃないだろう…
あまり無理をして成果を追ってもバレる危険が増えるだけだしな…」

『……そぅかも……極力自然に変えていく方が……ベストだし…』

「うん…極力これからは中長期的にやらないとな
そしてなるべくエロは使わずに…」

『……それは……たぶん無理だけど……』

「え?何でだよ!?」

『……駁斗は…デリカシー無いから……体でも使わないと……きっと伝わらない…』

(……………)

「…返す言葉も無い」

『それで…?……今の所は…水杞だけ……?』

「うーん…まぁ他にも天華…それともしかしたら亜垢亜……かな?
他に知ってる子は、多分問題無い…っていうか、俺は必要ないかと…」

『……他って……?』

「ん〜…劉姉妹と経理部の2人の子達…
劉姉妹は二人とも同姓愛者だし…俺の出る幕は無いかなって…
それに俺…同姓愛苦手だし……ね…(汗)
経理部の要さん達は…
まぁマトモに見えるし平気かなって…」

『……駁斗……経理部のもう1人って……』

「あぁ…クリスだよ…
経理部の副長をやってる
クリスティーヌ・ラングレン…
何かハーフらしくて左目が青い、凄く可愛くて優しそうな子だよ…♪」

 …………!!


『……そ…そぅ……』

「え?どぅした…流那」

流那は珍しくその表情を恐ばらせ、肩を震わせ体を固くしている…

『……別に…何でも無い…ただ……あの子……
クリスには……気を付けて……駁斗……』

「え?……あぁ……」

俺はそのあまりに流那らしく無い感情を全面に出す態度に、まともに返せる言葉もなく…ただ呆気にとられていた…

その時…不信な影が部屋の中を伺っている事に…
互いに明らかに動揺の中とはいえ…
俺は勿論…手慣れの流那でさえ気付かずに…


《ふふ…柊 流那…神楽 駁斗…実に面白い組み合わせだわ…♪
さぁ楽しく踊って下さいな……私の為にね…》

そしてその影は音も立てずその美しい体を一瞬の内にかき消した…
その場にホンの少し…
キンモクセイの様な独特な香りを残して…




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