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  HAREM☆HOUSE 作者:品薄
また暫くエロ無しです、ご了承を…
今回と次回はあまり変化の無い?日常…かな?
☆18☆  家族
あれから数日…俺と水杞はあの日の事…あのキスの事は互いに触れない…

俺としては別に其ほど他意は無い…
ただ…触れない事が極自然で…それが互いに優しさに思えたからだ…


そして俺はここ数日…水杞の側で彼女を見て知り
あくまで俺なりにだが解った事がある…

それは彼女は今…自分ですら掴めない迷走の中に居るという事…

人は時として、恋愛などで大きく傷付くと己の指針を見失う…
人は大きく分類して2つのタイプがある…

頭で恋愛をするタイプと

心で恋愛をするタイプだ

世の中では安っぽい唄の歌詞やドラマ等で
恋愛は頭じゃなく心でするもんだ!だの…
真実の愛!だの…と
一見、俺には偏執的とも思える意見を振りかざす人間達もいるが
俺は残念ながら其程、初ではない…

恋愛に真偽など無い…
例えあったとしてもそんな物になんら価値等無い
恋愛なんて物は常に多角的だ…
当然、心か頭かの2分性等ではなく…
人の数だけ恋愛の仕方…
恋愛の形がある…

心だけでは暴走し身勝手に全てを傷付け自己陶酔して完結する…
頭だけでは打算計算に捕われ人を自分を欺き結果…諦め又は崩壊に向かう

まぁ当然の事だが…
結局の所そのどちらも同様にどちらもとても大切な事なのだ…

ただ…彼女はそのなんらかの過去の傷でその指針…心と頭のバランスを見失っているのだ…

だから恐らく自分でもよく気付いていながらも
心で許していても頭が許さない…
頭が許しても心がそれを拒否してしまう…

人は皆…そぅして年月と経験と傷と共に学び変化し自分のスタイル…自分の理想…自分の恋愛を模索していくのだが…
彼女はただ単にそれが巧く出来ていないのでは無いのだろうか…?

それならば方法は2つ…
1つは当然…彼女の選択…彼女の指針が落ち着くのを待つこと…

そしてもう1つは側に居てその指針をその道を定める為の1つのモデル…羅針盤になる事だ…

うーん何か今日の俺…キザったらしい…


様は今すぐどぅするって事は出来ないってことだろう…
未来の時の様にある種のショック療法も1つの手では確かにあるのだが、彼女は未来と違い…
恋愛を男を自分をある程度わかっている…
敢えて傷を深める危険を犯し早計に短絡的な手法を用いるのは、明らかな間違い…エゴであろう…

俺はただ彼女の側で身近なモデル…1つの対象として彼女が下す決断を待ち…状況によりその最後の後押しをする事以外には出来る事は無い…

まぁ今後暫くは、亜垢亜の従者…そして多数の娘達のいかがわしい指導員として2足の草鞋を履くしか無いだろう…
あの我が儘姫の側に居るのは実に面倒だが…

そうして俺は今日も今日とて凸凹3姉妹の2人が待つ我儘城へと重い足を進めるのであった…


「おふぁよぉ〜…水杞ぃ〜…亜垢亜ぁ〜…」

俺はふ抜けた欠伸混じりの声をあげ2人にダルい朝の挨拶をする…

『はよ〜駁斗ち〜ん♪』

タッタッタッ……ガシッ

「うわぁ!!わ…わかったから離れろ!」

俺は何時も通りいきなりまとわり付いて来た亜垢亜をひっぺがす…

『うふふ…♪おはようございます…駁斗様』

「あぁ…おはよう水杞」

『さぁ亜垢亜!早く用意なさい!学校に遅れてしまいますわ!』

『むぅ…はぁーい…』

亜垢亜は渋々、俺との抱きつき合戦を諦め部屋の奥へと走って行った…

亜垢亜は現在13歳だ…
当然中学生…なので駅の反対側にある小中高大とエスカレーター式の女学院に通っている…

因みに此処で働くメイドの中にもそこで学ぶ生徒は多い…
15歳以下の子は当然だが、高校大学進学を選択した子も大抵そこに通う
その女学院も綾禰が開き管理する為…ある程度融通もきくのだ…

ドンドン!…ガチャ!!

『ちょっと!亜垢亜まだなのぉ!?』

その時、部屋の扉を殴る様にノックし返事も待たずに天華が入ってきた

『ぁ………』

その距離2m30cm…
新記録達成!!

「おはよ天『変態!どスケベ!鬼畜生!!』」
ドカツッッ…!!!!
「ぐあぁ!!」

朝の挨拶1つ叶わずに通学鞄の固い角で眉間を強かに撃ち抜かれる…

いや…死ぬよ?…マジで

天華は素早く俺との距離を取り、凄い眼孔で睨み付けている…

『こ…こら!!天華!!駁斗様にいきなり何て事をするの!!謝りなさい!!』

『み…水杞姉…だ!だって!この発情猿が!!』

(ひ…酷い言われ様だ)

『もぅ…別に彼方に何かしようとした訳では無いでしょう…』

『いーや!確かにコイツは私を襲おうとした!!』

(いや…してないから…寧ろ襲われたから…)

『はぁ…申し訳有りません…駁斗様…天華には後でしっかりお灸をすえておきますから…』

水杞は見るからにすまなそうに駁斗に深々と頭を下げる…
しかし天華はそれを聞いて激しくうろたえだした

『ええぇぇ!!嘘!?嫌!!なんでぇ!?嫌ぁ〜!!』

『天華!!!!これ以上の無礼を重ねるなら、なんなら今直ぐ!!この場でお仕置きしますよ!!!?』

『嫌あぁ!!ご!ごめんなさいぃぃ!!』

天華の顔は既に全ての血の気を失っている…

(あ…あの天華が…
凄い…いったいどんなお仕置きなんだ…?)


「あの…水杞?もぅ平気だから…それに遅刻しちゃいそぅだし…ね?」

 ……………

『『ああぁ!!』』

『亜垢亜!!早く来なさい!!遅刻するわよ!?』

『もぅ亜垢亜!?私、先に行っちゃうからね!?』

『待ってよぉ〜…はぃ!んじゃ行こう!天華姉』

『『行ってきまーす』』

バタン…!!
タッタッタッタッタ…

 ……………

 …………

そぅして今日も今日とて、3姉妹の慌ただしい朝が過ぎていった…


そして、残された俺と水杞は遅い朝食を採る為、食堂へと向かった…

『ふぅ…漸く人心地つけますわね…』

「あはは…しかし3人共本当に仲が良いよね?」

『うーん…さぁ…それはどうでしょうか…』

「え…?」

『ふふ♪まぁ当然…
決して悪くは無いんですけど…ね…?
まぁ…共に生きて来た姉妹と言えど…色々ありますわ…♪』

そして水杞は少し思わせ振り笑った…

すると、すでに殆んど人がいなくなった食堂に
向かい合せでポツンと座る俺達の所に見た事ある女性がやって来た…


『はい!お二人さんDとAで良かったアルね?』

『ええ…ありがとう欄婪さん♪私がAですわ』

ここの食堂では常にA〜Jまでの10種類から選ぶ事になっている…
当然全て日替わりで、和洋中仏伊に加え世界各国の料理のレパートリーを網羅している…。

そして俺は、本日の和食のDコースを水杞から手渡される…
やはり日本の朝は和食に限る…1人だと大抵パンになってしまうが…

「さんきゅ…って…鈴凛じゃないの?
あ!もしかして噂の双子の妹さん?」

『はいアルね♪鈴凛私のお姉さんアルね♪』

「あぁ初めまして…かな?俺は神楽 駁斗よろしくね…欄婪」

『はいアルね♪私達も御一緒して良いアルか?』

『えぇ…勿論ですわ』

そぅいうと奥から欄婪と同じ顔…同じ背格好で唯一の違いの泣き黶のある鈴凛が自分達の食事を持ってやって来た…

『あやぁ〜駁斗様と水杞様デスね〜♪』

「おはよ…鈴凛」

『はいデスね♪』

そぅいって唯一空いていた俺の隣へと腰を下ろす

「でも本当…そっくりだね?二人とも…話し方がちがかったら直ぐには解らないかもだよ…」

『あ〜このしゃべり方は態とだよ』

突然、鈴凛が完璧な発音で流暢に話出した…

「えぇ…!!?」

『あはは♪まぁ区別の為と…何よりこの方が対人受けするアルね♪』

『都合悪い時は【解りませ〜ん】でOKデスね』

「………………」

何か…こっちもこっちで凄い姉妹だな…
俺は綾禰姉妹と劉姉妹
(劉 鈴凛、劉 欄婪)の連続波状攻撃に朝から軽い目眩を覚えた…

『うふふ♪このお二人こそ…本当に仲の良い姉妹ですわね♪』

(まぁ…何から何まで似たもの姉妹ではあるな)

『はいデスね♪ワタシ欄婪大切な妹デスね』

『鈴凛…嬉しいアルね』

 ……………

そして何故か瞳をうるませながら見つめ合い…桃色モードなお二人さん…

(な…何か…嫌…)

『うふふ♪お二人は愛し合っておりますから♪』

(…!!!!み…水杞…そんなにこやかに危ない宣言をしないで下さい…)

俺は2人の立ち入れない
………否………
立ち入りたくない世界を見ない事にし…目の前の鮭の切身に集中する

俺も極度の変態ではあるのだが…唯一理解出来ないもの…

それが同性愛…

近親相姦等は自分に家族が居ない事もあってか別に何とも思わない…

しかし同性愛は…無理…

別にその手の趣向を持つ人達に偏見もなく…差別など全くする訳も無い
こう見えて…というか見たまんま…
俺は変態には寛大だ…
しかし…理解は出来ない
どうしても自分がむさい男とくんずほぐれつ…

いやああああぁ!!

っと…なってしまう…

まぁ他人の性癖に口を出すほど無粋でも無く潔癖でもない…ので…
あくまでスルーする…

「でも二人とも凄いね…
その年齢でもぅ世界中のあらゆる料理を極めているなんて…」

『何言ってるアルか!!料理に極めるなんて無いアルよ!!』

『そぅデスね…一生…
否…例え何百年寿命があっても不可能アル』

「す…すみません…」

俺はそのあまりの剣幕に驚き焦燥する

『まぁまぁ♪お二人共?よぅは駁斗様は、美味しいとお誉めになって下さっているのですから』

『そ…そぅだったアルね…駁斗様…ごめんアル』

「あぁ…いや…でも本当に美味しいよ」

『うふふ♪嬉しいデスね
でも料理は好みデスね
だから食べる人を知り想いながら作った愛情が篭った料理が1番デスね』

『ワタシ達も、互いに相手の為に小さい頃から料理を作りあっていたら何時の間にか上手になっていただけアルね♪』

そぅか…何か家族のいない俺には遠い話だけど
この二人は本当に愛し合っているんだな…

何か…少し羨ましいかな

俺は綾禰…劉…両姉妹の愛情をみて…
ホンの少しだけ久し振りに自分の知らない
もぅ既に想う心もその存在も失った筈の、自分の家族の事を思い浮かべるのであった…