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  HAREM☆HOUSE 作者:品薄
突然ですが、読者様からの暖かいアドバイスを頂いた事もあり……。
ついでに、以前から考えていた本来の小説の書き方らしい書き方に《少し》ですが、試験的に変更してみようと思います。
 
それでも極力、携帯小説にあった書き方を模索し、読み難く無いように作者なり試行錯誤しますが
(^-^;)
かえって読み難くなったなど、何か御意見等がありましたら……
お手数ですがメーセージか、もしくは評価覧に《感想》として残して頂けると、単純な作者は小踊りして喜びますので
何卒、よろしくお願い致します。m(__)m
 
あ! あと……今話は、当初の予定に反し……
時間の都合もありエロシーンの追加執筆が出来ず、殆んどエロく無いです
期待されていた方は、申し訳ありません
m(__)m
☆126☆ 崩落
 
 彼女は今、既にその華奢な細身の身体中を、あの怪しげなローション状の液体に、首から上以外のほぼ全てを濡らし、包まれていた……。

 そして当然その怪しげな液体の効果により。
 先程まで彼女の着ていた比較的に生地の厚いスカート以外のワイシャツと下着の類は、その所々が既に溶け出していた。
 そして普段あまり陽の光に当たる事の無い彼女の、その元より色白な透き通る様な肌が、所々不自然に露になっていた。 
 つまり逆に言えば。その彼女の半裸状態の身体には、既に切端となった洋服の破片が中途半端に張り付き、残っており。
 当然ながら彼女の意思に反したその奇妙な様相は、ただ普通に裸体を晒すよりも断然いやらしく。
 まるでその目の前に居る彼の事を、誘い呼び込むかの様な淫らな様相を晒し続けていた。


はぁ……はぁ……

んんっ……んくっ……っ……んぁ……ぁっ……

 そしてその激しく連呼する彼女の息遣いと嬌声は、更に彼女自身の興奮を、まるで悪循環の如く煽り続けていき。

 その荒がいたかった筈の攻めさえも、何時しか彼女は更なる快楽を欲し
 その表情を淫らに崩しながら、それでも懸命に彼へ従う事に対してだけは、必死に限々の所で保ち拒絶し続けていた。


はぁ……はぁ……

ぅっ……くぅっ……
んっ……んぁっ……あぁっ……ぅぅ……っ

 そして今その薄暗い室内には、彼女の喘ぐ嬌声と息遣い。
 そしてその電動椅子の格所から、実に巧みで的確な刺激を与えてくる。様々に変化する振動音と空気の噴出音だけが、小さくそして淫らに響き続けていた……。


「お、お願いよ。もぅ止めてっ……。もぅダメ……限界よ……」

 すると要はもぅ数時間にも渡る、同じ姿勢での拘束による身体の震え。

 そして程良く重りの付加を与えられた、その滑り易い紐を持ち続け。
 それにより当然訪れる、到底肉体派とは言い難い要の握力の限界。

 そしてもぅ既にそれが動き出してから数えても、少なくとも1時間以上は経過している。
 その延々と与えられ続けた、淫らで執拗な攻めにより霞んで逝く思考。

 ……そぅ……。
 今の彼女は正に限界であったのだろう……。
 故に……だからこそ彼女は、やむにやまれず背に腹は代えられず、己の自身の意思の上。
 その決して口にはしたく無かったであろう、限界と言うまるで彼への降伏を表すかの様な言葉を初めて口にし……。
 そしてその声は弱々しく霞れながらも、そぅ彼に懇願したのだった。


『………………』

 すると駁斗は、彼女を無表情のまま見つめ。
 その言葉の続きが無い事を確認すると、1度だけゆっくりと……そして小さく溜め息を吐き。
 己のあらゆる体液と、あの怪しげなローションにまみれている彼女へと、冷静に冷淡に無情とも思える声を掛ける。


『要……言った筈だ。今、お前が求められている選択は、そんな言葉なんかじゃ無いんだよ……』

 ………………!?

「くっ、彼方は一体何がしたいのよ!? もぅ……もぅこんな無意味な事は、いい加減止めてよ! 止めなさいよっ!!」

 ………………

『もぅ1度だけ言う。今、お前に許された選択肢はたった2つ。その手を放すか、それとも俺に全てを話すかだ……。其処には決して変更も妥協も有りはしない……』

 すると駁斗は、再びその顔を厳しくさせ。
 その彼女の逃げ道を全て塞ぎ、その選択その答えへと追い込む様に厳しく睨み付ける……。
 そしてそれにより彼女は明らかに動揺を示し。
 彼はただ静かに、そんな彼女の世話しなく游ぐ彼女の瞳の中を真っ直ぐに捉え、その無慈悲なまでの選択を迫る。


 はぁ……はぁ……

「ぁ、彼方。本当に何を考えてるのよ!? こんな下らない事で、こんな無意味な事なんかで、自分の命を賭けるなんて絶対に間違ってるわ!!」

 すると要は、もぅ下手に荒がおうなんて事をする気力さえも、全て無くなって来ているのか。
 その彼の問いには敢えて答えず、はぐらかし。 その彼に向かい、まるで懸命に最後のあがきをするかの様に。
 その場には不自然な程の大声で、悲痛に叫び稚拙に説得をする……。


『ふふっ、まぁ確かにやり口の馬鹿馬鹿しさと幼稚さは、充分過ぎる程に自覚しているよ。』

 すると駁斗はその要の言葉をすんなりと認め。
 そして更に言葉を続け、その彼の真意を彼女に伝える……。


『まぁ、でもな? 俺自身は別に、自分の命を賭けてるなんてつもりは微塵も無いぞ……?』

 ………………?

 はぁ……はぁ……

「そ、それは一体どぅ言う事なのよ? やっぱり彼方も所詮は口先だけで、本当はこの紐を放した所で矢は発射されないって事かしら?」

 すると要は、そんな彼へと怒鳴る訳でも罵倒する訳でも無く。
 寧ろ心底ホッとしたかの様に、その張り付いていた顔の緊張を緩め。
 それでもそれは最後に残った彼女の意地なのか、明らかに虚勢だけの裏腹な言葉を掛ける。


「そぅよ。それで良いのよ。こんな真似を幾らしてみても、私は決して彼方に気を許さないわ」

 すると要は、先程までの反動もあってか。
 やたら明るくハイテンションに、まるで彼へのフォローでもするかの様に言葉を続ける……。


「こんな無意味な事に。否、例え其処にどんな意味があったとしてもよ。何よりも尊ぶべき人の命を賭ける様な真似だけは。絶対にするべきじゃ無いわ。そぅ、絶対にしてはいけないのよ……」

 それは目の前に居る彼へなのか。それとも全てが揺らぎそぅになっていた自分自身へなのか。
 要はただ、必死に。そして何かを取り繕いでもするかの様に。
 そんな言葉を呟き、稚拙に並べ立てていた。


『ふふっ……否、お前には悪いが。残念ながらそぅじゃ無いよ……』

 しかし駁斗はそんな彼女のフォローすら、全く意に介す事無く簡単に切って捨ててしまう。


「な、何よ……それ?」

『俺は確かに、命を賭けているつもりも無く。死ぬ気なんて更々無いが……。それは要、お前を信じているからだ……』

 ………………!!

「なっ……!? ぁ、彼方はまだそんな戯事を!!」

『否、俺は決して戯れで言ってる訳じゃ無い……これは紛れもなく俺の本心、俺の真意だ……』

 すると駁斗はそんな一見臭く、寧ろ逆に軽くすら聞こえる台詞を。表情1つ変えず眉1つ動かさずに言い切る。


「ふっ、ふざけるな!! 私は彼方の敵なのよ!? 勘違いしないで!!」

『…………? 別にお前が俺を敵対視したからと言って、俺までお前を敵対視する道理にはならないだろ?』

「くっ……何よそれ!? 彼方、本当に何処まで平和ボケしてるのよ!? 敵に塩を贈る様な真似をしてたら。今の世の中、遅かれ早かれ間違い無く裏切られ、必ず泣きを見る事になるわっ!!」

 ………………

『そぅか……それなら俺を裏切れ。そして俺を憎み、恨み、罵倒し……。そして気が済んだら、お前はお前の本当の仲間を1人作れ……』

「………………!!!?」

『俺の目的は、別にお前に好かれる事でも。ましてや俺の仲間になって貰う事でも無い……』

 駁斗はそぅ何でも無く呟くと、彼女を優しく見つめ。そして1度、僅かに微笑み話を続ける。


『俺はお前に、ちゃんと他人を見て欲しいだけだ。彼女達全員が、本当に信じる価値も、共に生きる価値も、お前にとって何の価値も無い。下らない……つまらない人間なのかどうか……』

 駁斗は続ける……。
 彼女を捉え、まるでその全てを呑み込む様に、言葉を続ける……。


『1度……そぅ1度だけでも構わない……。何の固定観念も無いフラットな目、冷静且つ柔軟な目で。人を彼女達の姿を見つめ直して欲しいんだ……。他の誰でも無く、お前自身の為に……』

 ………………

「何よ? それ……」

『………………?』

「何なのよ!? それ!! 彼方が……彼女達に嫌われ正に今、此処を追い出されようとしている彼方が、そんな事をして……一体何になるって言うのよ!?」

 要は叫ぶ……。
 ただ取り留めも無く、ただ感情のままに……。
 その微笑む彼へと、叫びすがる……。


「自分を犠牲にして……自分1人が悪者になって……。それで私に、何も感じず他の人間達と馴れ合えですって!? 彼方……馬鹿!? お人好し通り越して、本当に頭おかしいんじゃないのっ!?」

 そぅ要は繰り返す。
 それは余りに自分の価値観とは、遠く離れた言葉だったから……。
 彼女はただ、必死に彼の言葉を否定する……。

 しかし彼はそれでも揺るがず、微笑みのまま彼女に答える……。


『ふふ……別に……この事に限っては、自己犠牲もクソも無いよ。俺はどぅせ、今日で此処を去る事になる。そして俺の仕事は、お前等を助ける事……』

「し、仕事? 罪を背負いクビになるって言うのに、仕事ですって!? そんなおためごかしなんかで逃げないでっ!!」

『別にそんなんじゃない。俺がお前を含む俺の仲間の為に出来る、唯一の事……。お前の言う通り平和ボケで甘ったれな俺が、唯一つ選べた覚悟が……それだったってだけの事だ……』

 ………………

「か……覚悟……?」

『あぁ、俺はこの先……俺の仲間、俺の家族から恨まれ。そして憎まれながら。それを糧に生きていく事が……。俺の選んだ、覚悟だ……』

 ………………!!

「な、何故なの!? 何で彼方を敵視する私を、変えるって事だけの為に。全てを投げ出す様な真似をするのよ!? 彼方は!? それで彼方が1人に……孤独になって、一体誰が救われるのよ!?」

 ………………

 要は今……泣いていた……。
 しかしそれは、感動などでは無い……。
 ましてや、彼への同情なんかでは決して無い。
 しかし要は……ただ静かに泣いていた……。


『別に俺は、1人だなんて思ってないさ……。言っただろ? 人と人は、好きや必要ってだけで繋がってる訳じゃ無いんだ……。だから俺は、俺が望み選んだ結果の恨みならば、それを糧に……それを生きる意味にして、これからも生きて行けるんだ……。』

 ………………

「生きる……意味……」

『あぁ……だからお前も、この先誰かを恨みたくなったら、好きなだけ俺を恨め……』

「駁斗を……恨む?」

 そして駁斗は、そのボーガンの矢に自分の胸を晒す様に立ち上がり。
 そしてゆっくりゆっくりと、その彼女の方へと歩いて行く……。

 
「こ、来ない……で」

 ………………

『もしこの先……誰かに裏切られる様な事があったなら、お前に信じる事を進めた俺を恨め……』

「うぅ……ぃゃ……」


『もしこの先……誰かに馬鹿だと笑われたなら、人が善人だと説いた俺を罵れ……』

「くっ……もぅ……嫌っ……止めて……」


『もしこの先……誰もお前を好いて、必要とされないと言うのなら……。俺がその分、幾らでも愛してやる……!』

「もっ……もぅ!! やめてぇぇーー……!!!!」


 ……バンッ……!!

 ……ヒュッ……!!


 そしてその瞬間、泣き崩れた要の意思とは関係無く……。
 その力尽きた、血の滲む彼女の指先からは紐が放れ、そのボーガンの矢は……放たれた……。


 そしてその弾かれた弓の音色は……。
 まるで彼女の中に沈む、彼女の闇の中へと打ち付けられた……。
 その固い何かが崩れ、吐き出された音にも……彼には聞こえた……。


いゃあぁぁーー……!!!!




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