警告
この作品は<R-18>です。
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5・熱い体
「ひゃっ!」
次の瞬間何が起こったのか、さやは理解できなかった。
葵あさこがさやの首筋をなめたのだ。
さやは足先までぞくぞくした。
「な……」
続いてさやは唇をふさがれた。葵あさこの唇が重ねられ、ひやりとした舌がさわさわと口中をなぶり始めた。
さやはもう何も考えられなかった。葵あさこのキスを受け止めるのに必死だった。
暴走した鼓動は苦しささえ感じるほどだった。
葵あさこは手馴れたようにさやの手に手の指を絡めてきた。
いつの間にかさやの制服のネクタイは解かれて、両腕を束ねられ、縛られていた。
「ふふふ」
葵あさこは楽しんでいるようだった。さやは何がなんだかわからなかった。
ワイシャツのボタンを一つ一つ外されていく。
さやは恥ずかしさで顔が高潮し、目が会わないように精一杯顔を横に向けていた。
部屋はまだ明るかった。いくら顔を背けてみても、無防備に体をさらけ出していることに変わりはなかった。
「あさこ……」
「何か文句ある?」
「……」
冷たい葵あさこの一言で、さやは何も言い返せなかった。
きっとこれは復讐だ。何をされても仕方がないのかもしれない。でも、恥ずかしい姿を葵あさこに見られたくない。
さやはしっかりと目を瞑った。
葵あさこの唇は下へ降りていき、知らない間にブラは外されて、その手は胸を包んでいた。
葵あさこの細い繊細な指先がゆっくりと動いて胸を愛撫し、そこに舌が這わされた。乳首の周りを焦らすように舐められる。胸の奥が熱く疼いた。
「あっ……」
舌先が先端をもなぶり始め、声を我慢できなかった。
葵あさこは手馴れたように片手をスカートの下に滑り込ませてきた。
ショーツの上から感じる彼女の指は微妙な動きで、すでに濡れていたショーツを一層濡れさせた。
ショーツが邪魔でじれったい。触れて欲しい。
快感を焦らされて、さやはせがんでしまいそうになるのを我慢した。
ショーツの横からするすると指が入り込んできて、さやを突き刺した。
「ああっつ」
指はさやを刺したままじっと動かない。
その代わり、葵あさこはスカートを捲り上げてショーツを下ろし、差し込まれた指の周囲に舌を這わせ始めたのだ。
恥ずかしさと快感でさやは身をよじった。
葵あさこの舌は執拗に舐め上げることをやめず、その指はゆっくりと上下し始めた。
「っうあ……」
堪え切れなかった。力を入れたために縛られた手首がネクタイに食い込んだ。
体中が熱い。その中でもあそこが腫れたように暑く感じた。
僅かの刺激でもびくんと体が波を打った。葵あさこが指と舌で刺激するたびに波が来て、体が勝手に反応してしまうのだ。
声が出そうになるのを、さやは目を硬く閉じて我慢した。
「さや、目を開けなさい。閉じたら許さない」
そう言われてさやは仕方なく目を開いた。
天井が歪んで見える。葵あさこの頭がさやの下半身の辺りで揺れている。
「さやって、エッチな体してる」
顔を上げた葵あさこはにやりとして「忘れられなくしてあげる」と言って再び顔を埋めた。
――え?
熟したさやの中に、さっきよりも激しい刺激が走った。
葵あさこの長い指が二本、三本と挿入されたのだった。舌での刺激も止まらなかった。
「あっ、あっ、いや……」
さやは意識が飛んでしまいそうだった。
「ああっ!」
気がつくと、葵あさこの顔が数センチのところにあった。手首のネクタイはほどかれてはだけていたシャツも整えられていた。ただ、ショーツは濡れて冷たかったし、あそこの火照りはおさまっていなかった。
――夢じゃない。
さやはぼんやりそう思った。
葵あさこにまたキスをされた。
それは優しいキスで、慣れた感じがした。
彼氏はキスが上手なのかな。さやはそんなことを思い、段々悲しくなってきた。
体は甘い愛撫で火照っていくのに、キスをされてもさやの心は冷えていき、寂しさが増していくのだった。
体を弄ばれて、蔑まれるのだ。
好きな人にそんな目で見られたくない。
キスをされながら、さやの目から涙が流れた。
「嫌だった?」
涙に気付いた葵あさこが、唇を離してさやの顔を覗き込んだ。
涙でぼやけて見えた葵あさこの顔は、さやを気遣っている優しい顔だった。
そんな顔を見ると、また涙が溢れた。
「やっぱり嫌だったんだ」
違う。さやは必死に大きく首を横に振った。
「わかんないなあ、もう」
葵あさこは上体を起こし、苛々した態度で乱暴にベッド脇に足を投げ出して座った。さやももぞもぞと起き上がってベッドに座った。
「やっぱり私の勘違い?」
さやの顔を覗き込んだ葵あさこは意外なことを言った。
「え?」
「さやは私に興味があるのかと思っていた」
にこっと葵あさこは爽やかに笑った。
「違う?」
さやが戸惑って口を半開きにしていると、
「実はね、私女の子にもてるんだよね」
と、意外なことを言った。
「え、え?」
「彼氏はいるけど、私も女の子のほうがしっくりくるというか、好きみたい。でも、この前は本当に男に誘拐されたと思って怖かったんだからね。その後は楽しんでいたんだけれど」
葵あさこは舌を出して肩をすくめた。
「さやって、いっつも私のこと目の敵みたいに睨んでいたから、私のこと嫌いなんだって思っていた」
いつも見つめていたのがそんな風に見られていたのか。
さやはちょっとショックを受けてうなだれた。
「で、実のところはどうなの」
葵あさこにまじまじと顔を見つめられた。
「あ、その……好き」
「え? 声が小さくて聞こえない」
意地悪く葵あさこは顔をしかめた。
「好き、です」
「もう、可愛いんだから! もう一回しちゃおうかな」
「え、ちょっとそれは……体がもたない――」
――今までの悩みは何だったの!
葵あさこに抱き締められながら、さやは泣き笑いした。
END
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