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◆3話
 私は、幼い時から、不思議な夢を見る。
 内容はいつも同じ。

 着物を着ている同じ年齢くらいの男の子と会う夢だ。

 この夢を見るようになったのは、物心ついた頃からだった。

 いつも夢で私は森で迷子になっている。
 そこで同じく迷子になっていた男の子と出会う。

 しかし、彼と出会ったとたん、夢から醒めてしまう。

 不思議なのは、この夢を1年に1度必ず見ることだ。
 しかも夢で会う男の子はいつも同じ子で、会う度彼も成長していた。

 夢で会う彼は、女の子みたいに可愛い顔していたので、最初は女の子だと勘違いしていたが、成長してみれば男の子だった。

 彼の容姿は、あどけなさが残っているものの、綺麗な顔立ちをしている。
 そして、なぜか彼はいつも着物を着ていた。

 夢では私が彼に出会うと目が醒めてしまっていたが、その年、私は真っ白な世界に立っていた。

 何も見えなくて、誰もいなくて、私は不安で歩き回った。
 そこで彼に出会ったのだ。

 彼も、私に気づいて、とても驚いた表情を浮かべている。

 いつもなら彼に会った時点で目が醒めるはずだった。
 それなのに、目が醒めない。

 夢を見ている私が、いつもと違う夢の内容に疑問を感じていた。
 なぜ、今回は違うのだろうか?

 そう考えていた時だった。

 突然、彼のお腹から血が噴出し、もんどおりうつように彼は前に倒れた。

 何が起きているかなんてわからない。
 ただ驚いて立っていた。

 彼から広がる血の海。

 私はその血に体が震えた……。