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第1話 SCHOOL LIFEの必需品 (3)
風が吹きすさぶ校舎の屋上。
ミニスカート姿のルミネちゃんにとっては極寒の地のはずだが、そんなことなどものともしない。
強風の効果がほしくてこの場所を選んだのだから。
「ルミネと付き合ってくださいっ!」
ルミネちゃんが尾奈を真っ直ぐ見据えて言った。
単刀直入だ。
尾奈は基本は視線を外しているが、時々、どことなくモモの面影もあるルミネちゃんのクリクリした目と、風に翻弄されるミニスカートの下を眩しそうに盗み見るようにしながらも、
「あ、あの……うれしいけど……ごめん……俺には付き合ってる人が……」
もったいなさそうに言った。
「誰ですか??」
「同じクラスの、栗永……」
「えー!! でも……栗永さん、二年生の人とチュウをしてたよ! 昨日も今日も。ルミネ、見たもん! ……あ、こんなこと言っちゃいけなかったかな……??」
「嘘だろ?」
「ほんとだよ!」
曇りなく、どこまでも澄み切った瞳。
嘘偽りとか勘違いとかがあり得ない世界の住民のようだ。
そのうえ、ミニスカートをはためかせ、相変わらずノーパンで、無毛でつるつるの縦筋をチラチラ見せつけながらそんなことを言うもんだから、尾奈が正常な判断力を保ち得るわけがなかった。
脳が混乱しているうちに、本当にモモが二年生とキスしたように思えてきた。
モモに対してちょっと不貞腐れた気分になり、ぽっかり開きかけた心の隙間を掻き分けてルミネちゃんがもぐり込んできた。
「ルミネと付き合ってくださいっ!」
もう一度ルミネちゃんが言った。
さっきよりももっと真剣な表情で。
そして、尾奈の心の揺れが最大になるタイミングで、ルミネちゃんは頬をぷくっと膨らませて服を脱ぎ始めた。
「付き合ってくれないと裸になって、風邪ひいちゃいますっ!!」
「ルミネちゃん、ダメだよ! こんな寒いところで!」
尾奈がとっさにルミネちゃんを抱きしめた。
こうなればもう陥落だ。
ルミネちゃんは尾奈の胸に顔をくっつけながら、口許を歪めて悪魔的な薄笑みを作った。
「付き合ってくれるんですね??」
「……うん、付き合おう!」
「じゃあ、誓いのチュウをして♪」
ルミネちゃんが爪先立ちで顔を上げて、唇を突き出して目を閉じた。
いやらしさを感じさせない、すました顔。
だが、ある種の人間にとってはこういうのがたまらないのだ。
尾奈はごくりと唾を飲み込んで、それから唇が濡れていたりしていてルミネちゃんに不快な気分を味あわせたりしないように手の甲で口周りを拭った後、そっと唇を重ねた。
栗永モモとのファースト・キスよりも蒼くて甘酸っぱかった。
外見こそロリっぽいけど年齢は高校生のモモよりも当然ながら未成熟で、唇も壊れそうなほど薄い。
なにしろ相手は本来小学生なのだ。

というように9歳の女児との接吻を愉しんでいると……
ルミネちゃんの舌が伸びてきて、尾奈の唇をこじ開けようとしてきた。
唇を舐められて驚いた尾奈が微かに口を開くと、すかさずルミネちゃんの舌が入ってきた。
「はぁ、はぁ……」
呼吸を乱しながら、今やルミネちゃんは口を開けて舌だけを動かしている。
尾奈も舌を伸ばし、二人の舌は涎を垂らしながら密着し、うねうねと絡み合った。
ルミネちゃんが尾奈の股間を探ってみると、びんびんに勃起していた。
「尾奈さん、ルミネの体が欲しい??」
「欲しい!」
尾奈にはもう、体と心の欲求を隠すことなどできない。
「ルミネまだ子供だし、おっぱいもぺったんこで毛も生えてなくて……割れ目もエッチくないけど、いいの??」
「いい、いい! そこがいいんだ!」
自分の半分ほどしか生きていない少女に弄ばれるのがこんなに気持ちいいのかと、尾奈は心底から感じた。
「じゃあ、ルミネにエッチを教えて! 恋人同士だから♪ ルミネの家、6時までは誰もいないよ」
というルミネちゃんの言葉に、尾奈はまるで自分のほうが年下みたいに緊張しながらこくりと頷いた。
「あ! 教室に忘れ物したから取りに行って来る。校門の外で待っててね」
そう言って廊下の途中で別れたルミネちゃんが出てくるまでにやたらと時間がかかったが、突然小学生の彼女ができて、しかもその子といきなりエッチができることになってすっかり舞い上がっていた尾奈には、この間のルミネちゃんの行動を怪しむだけの心のゆとりがなかった。


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