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休息
 やっぱり。
可愛そうに信吾君はむせてしまった。
俺は信吾君の背中をさすりながら
「ごめんごめん。」
と必死に謝った。
やっぱり止めるべきだったんだ。
「ううん。ぼくのほうこそごめんね。」
 信吾君の笑顔を見て一安心した。
下に降りたいというので続きはまた今度だな。
とちょっとがっかりしたけど、まだまだ俺らには時間がある。
ゆっりいこう。
 コーラ。
信吾君が差し出してきた。
俺はそれを受け取った。
久しぶりのそれはしゅわしゅわと口の中ではじけた。
 明日は学校だ。
また信吾君と会える。
 


 朝早く信吾君の家を出て、自分の家に戻る。
家の駐車場に黒い車。
執事の片岡の車だ。
多分門は片岡が監視カメラで見ているだろう。
俺は何と無く嫌で以前見つけておいたカメラの死角になる生垣の隙間から庭に入った。
そしてすばやく制服に着替え、カバンをもって家を出た。
まぁ、家にも監視カメラはあるけれど、片岡のいる所からなら俺のほうがこの隙間に早く戻り逃げられる。
 家を出たら学校へダッシュした。
 

 教室で一人のんびりしていると、信吾君が現れた。
「早いねぇ。」
「うん。家に帰ってすぐ着替えて出てきたから。昨日夜中に父さんが帰って来てて・・・父さんと顔を合わせるのが何と無く嫌で・・・。」
「そうなんだ。家が嫌だったらまた来てもいいよ。母さんすごい喜ぶ。」
「信吾君は?」
「そんなの・・・言わなくても分かるじゃん。」
「わかんない。」
「・・・嬉しいにきまってるでしょ」
 はぁぁぁぁ。
悩殺秒殺瞬殺。
大好きだよ信吾!


 学校の間はまじめに勉強して今までと変わらない俺らでいるって決めていた。
 放課後
「今日はどうするの?」
と信吾君が聞いてきた。
一秒たりとも離れていたくない。
でも、昨日から片岡が来ているし・・・。
とりあえず
「家に帰ってみないとわかんないな。お父さんがいると出られないし、遊びにも来てもらえないかも。」
「そうなんだ。分かった。じゃまた明日だね。」
 あああ。
そんな。
そんな寂しそうな顔しないで欲しい。
くじけそうになった。


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