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この作品は<R-18>です。
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story・29 夕暮れの街
車内の生暖かさと尻の下から伝わってくる振動がやけに眠い…
俺は助手席で垂れ流されるラジオを聴きながら 浅い眠りをまどろんでいた
ガラス越しに眩しいほどの夕焼けを受け 引き換えに外気の冷たさに頬を寄せた
聞き慣れた街の音…
生まれ育った街…
目をつぶっていても街の喧騒は俺を家へと連れて帰ってくれる
開かずの踏み切り、遮断機の音…
コンビニの店先に たむろするガキ等の話し声…
パチンコ屋のネオンの華やぎと 夢生むデジタル音の賑わい…
そろそろ右折… そぅそぅウインカーを上げて右折車線に… 車線を変更して矢印信号を待って…
ワゴン車のタイヤが砂利を踏み 車体を大きく左右に揺らした
車両出入り口には長年、大型車両の出入りで出来てしまった地面の窪みがある
埋めた所で気が付けばまた窪みとなり 雨が降れば雨水を溜める
俺はまどろみの中で思う
<< 後で砂利を引きなおすか… >>
奥の駐車場に車が滑り込んだ
後部座席のスライドドアが開きルームライトが俺を浅い眠りから引き戻した
仕事を終えた男達は 誰に言う訳でも無く挨拶を交わすと風呂場へと向かって歩き出した
「すいません 運転して貰ってるのに助手席で寝ちまって…」
最古参のおっちゃんが目尻に人懐っこいしわを寄せ笑った
「なんの 文句言う奴なんていやしませんよ
坊ちゃんがこの不景気に一生懸命営業して 仕事の段取り夜遅くまでしてくれてる事
みんな感謝してるんですから」
そぅ言って風呂場へと消えていった
<<…俺はいつまで”坊ちゃん”呼ばわりなんだ…>>
おっちゃんの言葉尻を捕まえて 独りで勝手に拗ねている事ぐらい自分でも分かっている
オヤジの代から家に居て 俺のガキの頃を知ってる人…
家族同然… 仕方が無い事…
<<…気にする事事態ガキの証拠だな…>>
俺は独りごちた
事務所の扉を開ける前から曇りガラスの向こうに 帰宅を待ちわびた吉宗の影が踊る
俺は毎日変わらず出迎えてくれる この影が何とも愛しい
「ただいまぁ〜 全員無事に帰りましたぁ〜…」
一足早く現場を引き上げていたオヤジが 片手を挙げ迎えてくれた
吉宗の熱烈な出迎えを腰を屈め受けてやる
「お帰りなさい」
顔を上げるとエプロン姿の美緒が満面の笑みで微笑んでいた
俺はその笑顔に安心する
<<…今日も別段変わった事は無かった様だな…>>
「ただいま」
微笑を返し 今日、仕事終わりの一本に火を点けた
俺は今日も無事たどり着いた… 美緒の笑顔に…
…風呂上り
俺は体をだらしなくベッドへ投げ出しまどろみながら 美緒の気配だけを楽しむ…
こんなゆったりとした時間を過ごすのは久し振りだ
ここ数週間、少し忙し過ぎた…
「…寝ちゃったの?」
ベッドがゆっくりとたわみ 俺の鼻腔を風呂上りの美緒の甘い香りがくすぐる
「つっ!?」
冷たい何かが頬に押し付けられ俺は飛び起きた
そこには冷えた缶ビールと、美緒の悪戯な笑顔があった
「今日、智也から電話があったの…
−−− 智也は坂根町に住むガキの頃からの顔見知りで 歳は一つ下。。。
”○×組、後継者”という立場では純一と似ているのだが
どぅいう訳か奴は昔から純一の事を慕っていた −−−
あの件で純一を激怒させてしまったから 保に仲を取り成してくれる様に あたしから頼んでくれないかって…」
俺の飲みかけのビールを差し出すと 美緒は美味そうに喉へと流し込んだ
その唇の動きと 白い喉元が俺に生唾を飲ませる
「俺は知らねぇ〜よ!『坂根町の金髪の事は俺に任せて下さい!』なんて大口叩いたんだからなっ!」
「しょげてたわよ…
純一の車ボコボコの血だらけになたでしょ
だから ”詫びに代わりの車持って行ったんだけど受け取って貰えなかった…”って」
美緒の華奢な背中…
両手を使い束ねられた髪を解くと 無防備にあくTシャツの袖口から乳房のふくらみがのぞく…
そのふくらみは俺の唇に その先にある恥じらう淡色の乳首を恋しがらせた
舌が その甘美でプックリとした感触を想い 上唇を舐め潤した
「それに葵ちゃんにも何かお詫びに贈るって言うから
『彼女、あの夜の事は忘れたいだろうから そっとしといてあげて』って、言っといたわ」
美緒が振り返り そっと手を伸ばし俺の頬を撫でる
「葵ちゃん大丈夫かしら… 仕事も辞める事になったらしいし…」
「純一が側に居るみたいだから 大丈夫だよ…」
俺は美緒の腰に手を這わせ後ろからそっと抱き締めた
「髪… 伸びてきたね…」
首筋を唇でなぞりながら呟くと美緒がくすぐったそうに首をすくめる
「また 伸ばそ… うと思っ て…」
肩越しに微笑む美緒の唇にそっと自分の唇を重ね 浅く腰掛ける美緒の腰をベッドの中央に引き寄せた
軽々と引き寄せられる美緒の柔らかく、か細いすべてが たまらなく愛しかった
----坊ちゃん。。。。
悔しさと苦さを思い出す
「どぅしたの?」
不思議顔の美緒に俺は小さく微笑んでみせた
美緒が自分のすべてを預けてくる
俺がそっと抱き締めると肩越しに美緒の柔らかい唇が俺の唇をついばむ
「…ごめん 荒れててガサガサ痛いだろぅ」
「うぅん…」
そぅ微笑むと舌先で俺の唇をなぞった
片手をTシャツの裾から滑り込ませる
ささくれ立ちゴツゴツした俺の指が 美緒のシットリとした肌を傷付けるのではないか…と、心配になる
俺は柔らかい美緒の唇を吸い、甘く噛んだ
指先が意地悪に乳房に円を書くと 美緒の甘い吐息が俺の指の動きを追いかけてくる
呼吸が荒くなり 美緒の舌が俺を誘いにくる
…美緒が焦れてきた
淫らに身体をくねらせ 腰を押し付けてくる
俺の指が乳首の近くをなぞっただけで 歓喜に身を震わせ甘い吐息が鼻腔に抜ける
フッと、弦楽器の演奏者はエロスだと思った
「…美緒 …脱いで」
耳元で息を吹きかける様に呟く
今夜の美緒は それだけで身体をくねらせ瞳を潤ませる
器用に腕を抜くと下から手を潜り込ませTシャツ脱ぎ捨てた
背中を指先でツゥーーーっとなぞると美緒の身体が俺の腕の中 しなやかにしなる
乱暴に乳房を鷲掴みにすると 俺のゴツゴツした指の間からプックリと恥じらう淡色の乳首が顔を出した
お読み頂きありがとぅ御座います
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