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この作品は<R-18>です。
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第2話 エロ雑誌で初オナニー
数日後、俺は退院した。
先生が、女性の服と下着等を一式、プレゼントしてくれた。
それと、看護婦さんが、俺に化粧方法を教えてくれた。
女って、化粧とか色々と面倒くさいもんだ。
久しぶりに俺が住んでいたアパートに帰って来た。
築三十年の木造オンボロアパートである。
住んでいるのも、貧乏学生か、俺みたいなむさ苦しいオヤジだけである。
歩くたびにギシギシと音がする赤錆びた階段を登って二階の俺の部屋を開けようとした。
すると隣りの部屋に住んでいるオヤジがドアを開けて顔を出した。
徳山源二、五十二歳である。
「あんた、浜田さんの知り合いかい?」
「あっ、はい……」
「彼は自殺しちゃったよ。一ヶ月程前にな」
「えっ、ええ、知ってます。それで部屋の整理をしに……」
浜田篤志。それが、俺の名前だった。
先生は、俺が自殺で死んだ事にして死亡診断書を書いてくれたのだった。
つまり、俺はもうこの世には存在しない人間になってしまったのだ。
「あんた、浜田さんとはどういう関係なの?」
「えっ、えっと……姪です」
「あんたが、浜田さんの? 全く似ていないね。本当かいな?」
俺は、本人だっつぅ〜の。
「浜田さんには悪いが、あんな不細工なオヤジに、こんな可愛い姪っ子がいたなんてビックリだよ」
「あははは、ありがとうございます」
この野郎、てめぇ〜だって、不細工だろうがよ。
「部屋の整理、手伝ってあげようか? わし、今、暇だから」
そう言って、徳山のおっさんは、俺の体を上から下まで、じろ〜りと舐め回すように眺めた。
背筋がゾクゾクとした……キモい。
だが、俺も以前は同じように、いい女がいたら、目で舐め回していたのを思い出した。
俺に見られた女達も、こんな風に感じていたのだろうか……
「い、いえ、一人で大丈夫ですから」
「そ、そうか。それじゃ、なんかあったら声をかけてくれよ」
徳山のおっさんは残念そうな顔をして、部屋の中に戻っていった。
俺は、部屋の扉を開けて、久しぶりの我が家に入った。
二十年住んだ部屋だが、本当にむさ苦しい所だ。
小さな台所に食卓、畳には敷いたままになっているぺたんこの布団。
古ぼけたテレビがあるだけで、財産と言えるものは何もなかった。
「さて、部屋の整理でもするか」
俺は、ゴミ袋にいらない物をどんどんと詰め込んでいった。
おやじ用の服や下着なんかは、もう必要なかった。
安物のスーツも、いらない……
ゴミ袋がどんどんと膨らんでいく。
残すべきものが、全くない。
俺はゴミの中で生活していたのか……
そう考えると、とても可笑しくなって、一人でケラケラと笑ってしまった。
俺には、思い出の品なんか……何もなかった。
何年も前に他界した両親の写真だけは残しておこう。
俺には妹が一人いたが、十年以上も連絡をとっていなかった。
そして友人と呼べる相手は、誰もいなかった。
全くもって天涯孤独な身である。
部屋の片付けをしている俺の手が、ふと止まった。
雑誌の束を見つけたのだ。
それを見て、俺は笑ってしまった。
「ふふっ、これが俺の財産と言えば、財産だな」
それは風俗紹介の情報誌だった。
これらの雑誌の写真をみて、お気に入りの娘を指名をしては、楽しんでいた。
風俗に行く金が無い時は、この写真を見て、その娘とのプレイを思い出しながらセンズリをしていた。
これらの雑誌が、俺のズリネタだった。
雑誌を手に取って、ページをめくってみた。
ソープ『桃色ランド』の若菜ちゃんか……何度か相手をしてもらった娘だ。
ちょっとぽっちゃり系だが、愛想の良い娘だったな。
ねっとりとしたフェラが、とっても気持ち良かった。
ヘルス『王様の館』のアゲハちゃん……本当に可愛い子だったな。
スリムで小柄で、素股がとっても上手だった。
俺はパラパラとページをめくりながら、過去に相手をして貰った子達の事を思い出していた。
すると、下半身がムズムズして来た。
「チンポも無いのに、エロ雑誌をみて、ムズムズして来やがった」
俺は、下着の上から、クリトリスに触ってみた。
ビクン……体に電気が走るような衝撃を感じた。
す、凄い。
俺は、夢中になって、更にクリを擦り続けた。
はぁ、はぁ、と息が荒くなってくる。
AVを見ていて、女は何故に下着の上からオナニーをするのか不思議だったが、その理由が判った。
パンティーの生地でクリを擦られると、凄く気持ちが良いのだ。
下半身が熱くなって、湿ってきているのが判る。
俺は……濡れているんだ。
「あぁぁ〜〜ぁん、あぁ、あぁぁぁぁん」
俺は思わず、大きな声で喘いでしまった。
し、しまった。
このアパートの部屋の壁はペラペラで、音は隣りに筒抜けなのだった。
やばい、徳山のおっさんに、今の声を聞かれたか?
みるとパンティーは、俺の愛液でびしょびしょになっていた。
「やばい、パンティーの替えがないよ」
退院したばかりなので、俺は着の身着のままで、着替えが何も無かったのだ。
とりあえず俺はパンティーを脱いで、洗濯機の中に放り込んだ。
着替えとかを買いに行かなければと考えて、俺は思い出した。
「そうだった。金がまったく無かったんだ」
自殺するのに金を残しても仕方がないと、俺は貯金を全て使い果たしてしまったのだった。
全くの無一文である。
どうしようか? メシを買う金もない。
そう思うと、急に腹が減って来た。
ぐぅ〜〜っと、お腹が鳴り始めた。
すると、トントンと扉をノックする音が……
開けると、隣りの徳山のおっさんが立っていた。
「どうだね、一杯やらんかね? 焼き鳥も買って来たんだけど……」
焼き鳥のいい匂いがしている。
もう我慢出来なかった。
「どうぞ入ってください」
焼き鳥の誘惑に負けた俺は、徳山のおっさんを部屋に招き入れてしまった。
すると、その後ろには他にも二人の男がいた。
一人は、二階の奥の部屋に住んでいる佐藤昭夫だ。
眼鏡をかけたぽっちゃり体型のアキバ系おたく大学生である。
もう一人は、下の階に住んでいる古川尚哉だった。
真っ黒に日焼けした、逞しい体格の三十代の日雇い労働者だ。
「人数が多い方が楽しいと思って、俺が誘ったんだよ」
「よ、よろしく…です」と佐藤。
「うわぁ〜、こりゃ本当に凄い美人さんだぁ」と古川が喜んでいる。
「ど、どうも初めまして」と、俺は二人に挨拶をした。
こうして、俺の部屋で、奇妙な組み合わせの宴会が始まってしまったのだった。
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