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ボートに乗り換えた2人はゴーレム達に漕ぎ手を任せて、目的地の小島へと進んでいく…。
第五十三話「島への上陸」
 夜の演奏会が終わった後、グレイとルティはたっぷりと愛し合って眠りについた。
 こんな感じでコック姿<ただしコック帽はつけていない>のグレイに調理台の上で背後から挿入されたり、カジノでビリヤード台の上で抱かれたり、医務室で医者のヘアバンドを付けたグレイにベッドの上で抱かれたりと、さまざまな形のセックスをルティはこの3日間楽しんでいた。
 そしてある朝、ルティはグレイと一緒に小型のボートに乗って島へと向かった。何でもそこにある遺跡への入り口を通っていかなければいけないとグレイは言うのだ。
 いつになく真剣なグレイの顔と口調に圧されて、ルティはそれ以上聞けなかった。
 だが「お前が必要なんだ…ルティ」と言われれば、少し嬉しくなる。

 行って見ればわかるということで、ルティは揺れるボートの中で身を乗り出さないように注意しながら、席に座っていた。
 これから何が起こるのか。そして自分はどうすればいいのかがわからない以上、緊張してきてしまう。この状況でリラックスしろと言われても無理な相談だ。
 緊張しているルティを察したのか、グレイは優しくルティの肩に手を置いた。
 ボートは左右3体のゴーレムが漕いでいるので、グレイとルティは座っているままでいい。だからグレイはルティを抱き寄せると、そっとキスをした。
 普段は船長帽をかぶって全裸のグレイはボートに乗る時も同じ格好だったので、最初ルティは目のやり場に困っていたのだが、グレイがルティに自分の裸を見られるのが好きなんだとわかってからはグレイの裸を見るのにそれほど苦労はしなくなっていた。
 そしてルティはグレイの股間から生えた肉棒がどんどん大きくなってきているのに気がついた。それをそっと手で触ってみる。
 熱く長く太い肉棒は今や完全に勃起してその巨体を誇らしげに立ち上がらせて嬉しそうに震えた。本当に犬か猫のようだとルティは思った。
 いや、形状が蛇に似ているからヘビのようだと思うべきかとルティは考えていたが、グレイはルティから唇を離すと、股間から生えている肉のヘビを指して言った。

「次はコイツにもキスしてやってくれ。ついでにこいつから出すミルクを飲んでくれると嬉しい」

 ルティはしょうがないな、と苦笑して肉の大蛇の頭部を咥え始めた。 ルティの唾液が真っ赤に染まっている亀頭部を濡らしていく。
 舌の先で亀頭部のくびれや尿道を刺激していくと、グレイはくぐもった声を上げた。
 
「相変わらずお前のテクニックは絶品だな。俺もそれなりに鍛えてはいるんだが、お前のテクはそんな努力をあざ笑うかのように無駄にしてくれる…!」

 ハァハァと息がだんだん荒くなっていくグレイ。だがその目には、自分の分身を襲う快楽には容易に屈しないという強い意志が宿っている。
 だがそれは台風に立ち向かうようなものでしかなかった。ルティは舌と口と喉をたくみに使って、グレイを徐々に追い詰めていった。

「は…うっ!」

 グレイはルティの頭を押さえると、慌てて亀頭部のみを残して他の部分を引っ張り出す。
 それと同時にドクドクと彼の陰嚢に収められていたザーメンが噴出していく。
 ルティは次々に射精されていくスペルマを飲み込んでいった。そうしなければルティの口内はグレイの精液で一杯になっていただろう。

 フェラチオが終わって、ルティは自分の口を。グレイは己の肉棒を拭き終わったとき、ちょうどいいタイミングでゴーレムが口を開いた。

「旦那様。そろそろ島に到着します。万が一のために船体におつかまりください」

 と、感情の全くこもらない声をつむぎだすゴーレム。2人は念のためにボートのへりにつかまった。
 まだ朝靄あさもやが海面をただよっている時間である。
 それから20分後、一行は島の周囲を移動して何とか上陸できる場所を見つけた。
 どうして魔法で空を飛ばないのかとルティは聞いてみたが、どうもこの島の周囲では魔法が働きにくいのだそうだ。
 どうも魔法的な結界でも張られているようなので、人間や他の知的種族の目には、遠方からでは島があるようには見えない。今見えているのはゴーレム達によって漕がせているから結界の中に入ったせいだとグレイが説明してくれた。
 島はそれほど大きくはない。上陸してルティはますますその島の小ささに半分驚き、半分呆れてしまった。
 だがグレイはそんなことはお構いなしに島の中央へと歩いていく。ルティも遅れずに付いていく。
 そして歩いて10分ほど経っただろうか。歩き続けているうちにだんだん白い小屋のようなものが見えてきた。
 白い岩のようなものでできたこの建造物には窓がないし屋根もない。サイコロを少し削って汚したらこんな形になるだろうか、というほぼ立方体のような建物だ。
 当然ながら高さは1階分しかない。ドアのような線があるだけで、取っ手はついていない。
 しかしグレイが何か呟くと、ドアの輪郭だけを作っていた線がきらめいてぽっかりと穴が開いた。

 いや、穴ではない。扉がグレイの言葉に反応して通行可能状態にしたのだ。
 そのままグレイは平然とした感じで中に入っていく。
 ルティは中を覗いてみた。小さな明かりが1つ付いているだけで、グレイはまた何かを作動させたようだった。
 地震のような音と地響きが白い建物を揺らす。

「ルティ、何をしているんだ? 危険なんてないぞ。早く入ってこい」
「う、うん。わかったすぐ行く」

 グレイはトレジャーハンターとして経験があるが、自分はただの子供だ。だから臆病でも仕方ないじゃないかと胸の中で呟きながら、ルティはおそるおそる白い立方体の中に入っていった。
また遺跡関係ですが、次回(または次次回辺り)から2人の関係が変化していくことになります。