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東の町の近くでモンスターが大量発生した。グレイは依頼を受けて旅立つ。一方ルティは寂しい夜を過ごすことになった。
第三十九話「父のいない夜」
 ルティは窓際にもたれかかって暗い顔つきで本を読んでいた。この窓には鉢が置けるようになっているので、ルティも窓際に座ることができる。しかし本が手から滑り落ちてしまってもルティは拾おうとしない。ぼんやりと窓の外を眺めているだけだ。
 今日はレイプマスターはそれからルティの指定した時間にやってくる予定だ。
 しかしルティはそれも不安だが、グレイが今日は帰ってこないのが嫌だった。何でも東の町のミシュレという所の近くの森でモンスターが大量発生したそうだ。
 だからグレイはゴーレムから渡された手紙を見るなり、ミシュレに行ってモンスターを撃退するために明日…つまり今日は屋敷を出て今夜は帰ってこない。空を飛んで行き来すればいいとルティは言ったが、グレイは首を横に振った。
 首都に行ったときは自分達だけの予定で行ったから空を飛ぶなんてことができたが、飛行のマジックアイテムは非常に少ない。
 仮に姿を消して空を飛んでも、予定より早く着いたことで依頼人から怪しまれる。乗り物も用意しておかないと怪しさに磨きがかかる。
 それでなくてもグレイはマニア垂涎のマジックアイテムを多数所持しているのだ。他人から疑われることほど厄介なものはない。やはり普通にゴーレムの馬車に乗って移動した方がいいとグレイは主張して譲らなかった。

 ルティも一緒に行くと言ったのだが、今回は観光じゃないので駄目だと言われた。大人しく留守番していろとグレイにきつく何度も言い聞かされてしぶしぶ留守番をしている。
 だがルティが大人しく留守番をしているのは、他にも理由がある。
 あのレイプマスターと名乗る、全身に媚薬を塗りたくり髪も肌も黒い男が旅の途中に現れたりしないだろうか、ということだ。
 もしも強引にグレイについていったら…彼は自分がいない=写真をばらまいて腹いせをするということになりかねない。
 しかも彼はルティとセックスするのが好きになってしまったようだった。
 だが1回しか射精しなかったのだから精力はグレイよりも低いだろう。
 これが獣人なら時間はかかるが、相手は人間なのだし、グレイのような例外がそうそういるとは思えない。

 そう自分に言い聞かせてルティは夕飯ができるまでの間、少し寝ることにした。どうも今日は体の調子が思わしくない。頭がぼーっとする。時計を見るとまだ午後の2時だ。3時間くらいは眠れる。
 昨日はグレイがしばらくの間は帰ってこられないからサービスするといって、朝の5時まで少しも眠れなかったのだ。途中で何度か気絶したものの、いつもならそのまま寝かせてくれるのに、昨日から今朝のグレイはものすごくワイルドだった。
 ルティを攻めて攻めて攻めまくるグレイは首都のホテルで見た獣人達よりも獣じみていた。それでも下品な感じはしなかったが、あの精力の強さは人間ではないとルティは思っている。
 それからドアノブに「朝ごはんはいりません。昼になったら起こしてください」と書いた伝言用のボードをかけておいた。
 それでもよく眠れなかった。窓の鎧戸を閉めて部屋を真っ暗にしても何故か眠りが浅くておかしな夢ばかり見た。
 それも今では覚えていないし、思い出すつもりもない。不快な夢だったということだけは覚えているから。思い出してもロクなことはない。
 ルティはまた窓の鎧戸を閉めて布団の中に入った。ちゃんと綺麗に洗ったのに、グレイの精液がまだ膣内に残っている感じがする。子宮内にまだ少し残っているのかもしれない。
 グレイのことを思い出したり、イメージすると悲しくなる。
 が、体はまったく正直で下の口が少しずつ濡れてきてしまう。
 悲しいのに体はグレイの肉棒を求めている。そんな自分がたまらなく下品で忌まわしい生き物に思えた。
 ルティは闇の中でしばらくの間、煩悶していたが、やがて寝息を立て始めた。

 

 ゴーレムのノックでルティは目が覚めた。ベッドの側にあるサイドランプを点けてみると、もう夕方の5時半だった。
 慌てて食事を平らげると、ルティはレイプマスターを待つことにした。
 服は脱いで布団の中に入る。食事は少しだけ食べたので激しい運動をしても大丈夫だ。
 とにかく相手はレイプが専門なのだから優しくしてほしいと言っても通じないだろう。
 ならばどうすればいいのか、と考えてみたが、いい案は浮かばない。
 
 いい考えが浮かばないので半分イライラしながら部屋の中を見回してみる。外は真っ暗だしこの時間帯に鎧戸を開けるなんて面倒なだけだ。
 その時、自分の机の引き出しからはみ出ているものに目がとまった。
 暖炉に火をいれる。これは外国語を覚えるために紙に書きまくったいらない用紙を何枚か入れて薪の代わりにして、机の上に置いてあったマッチで火をつける。
 小さな火が生まれた。これでこの部屋は少しは暖かくなるはずだ。
 ルティは裸のまま引き出しを開けてみた。やはり予想通りいくつかのペンダントや指輪が入っている。
 こんな所に入れた覚えはないのだが、もしかしたら掃除した時にまとめて整理するのに放り込んでしまったかもしれない。最近はヴォルドの事や、首都に行ったり、レイプマスターに襲われたりといろんなことがあって忘れやすくなっているのかもしれない、とルティは考えた。
 グレイが自衛用にくれた物なのはわかっている。
 問題はこれがどうしてここにあるのか、ということではなく、どうすれば有効に使えるかということだ。ルティはいくつかの魔法の宝飾品を見て考え始めた。

 まずスリープの魔法の込められた指輪だが、眠らせたりしたら起きた後が怖い。それに呪文を唱えないといけないし、詠唱なしで発動させたら疲労がすごいのでこれは使えない。
 次に金縛りのブレスレットだが、これも金縛りにしてどうする、ということになる。レイプマスターが写真を持っているのなら戦うが、彼がいつまでもあの小型撮影能力を持ったマジックアイテムを持っているとは思えない。
 いや持っていたとしても、すでに現像してしまった後だろう。そして焼き増しもしているので、彼を拘束できたとしても、自分の写真を取り戻すのはルティだけでは不可能に近い。
 他のマジックアイテムも似たりよったりであまり使えそうにない。
 それでも無いよりはマシだと思って、指輪の1つを身につけた。

「待てよ…マジックアイテムといえば…」

 ルティは服を着るとダッシュで父の部屋に向かった。確かグレイはいくつかのマジックアイテムを持っているはず。それならルティにも使える物は1つくらいはあってもいいはずだ。

 グレイの部屋はいつも通り散らかっていた。有象無象の役に立つのか立たないのかわからないものがそこかしこに置かれている。そのせいか絨毯が見えるのは少しだけだ。ちゃんと足元を見ていないと転ぶ恐れがある。
 ルティは役にたつマジックアイテムを探し始めた。


 布団の中でうとうとしていると、不意に何者かの気配を感じた。慌てて上体を起こすと、そこには昨日と同じように白い仮面を付けて髪を後ろに流し、筋骨隆々で背の高く、黒肌の全裸の男が勃起した巨根を生やした姿でベッドのすぐ側に立っていた。

「こんばんわ、レイプマスターさん」
「逃げないで大人しく俺に可愛がられる気になったか。その心意気は立派だ。追いかける手間が省けるからな。それじゃ親父さんが帰ってくる前にさっさとやっちまうか」
「その心配はいらないよ。父さん、東の町にモンスターが沢山出たから退治しに行っちゃったんだ。だから今夜は僕1人だけなの」
「そうか。なら俺が慰めてやろう」

 グレイのことを話しているうちに、ルティは自分の声が涙声になっているのに気づいた。
 それはレイプマスターも同じく気づいたらしい。
 床の上を滑るようにしてベッドに近づくと、彼はルティの顎を持ち上げてキスをした。
 そのキスは少なくとも5分間は続けられた。
 グレイのように舌を入れたりはしない。そのままルティの背中に太い腕を回して逃げられないようにしている。
 彼が何を考えているのかルティにはさっぱりわからなかった。目は口ほどにものを言うと良く言われるが、彼が身につけている仮面はルビーのような宝石が目の辺りにはめられているので、レイプマスターの目をルティは見ることができないのだ。
 だがこうして密接していると、彼の体に塗られた媚薬の匂いが嫌でも鼻についてしまう。
 昨日とは違った匂いだ。下半身が熱くなっていくのをルティは感じていた。

 レイプマスターはルティの体をベッドに仰向けに倒すと、昨日と同じくルティの両足を掴んで左右に開いていく。
 しかし昨日と違って性急にコックを挿入しないで、代わりに舌を入れてきた。
 ルティの内部はすでに媚薬のせいで十分すぎるほど潤っている。レイプマスターはピチャピチャと音を立てながらヴァギナの中に舌を出し入れしていく。
 彼のテクニックはグレイ以上だった。舌の動かし方が絶妙でまさに舌が生き物のように膣内を動いて、更なる愛液の分泌を促していた。

「あ、そんなに舐めると僕、もう…!」

 快感が高まるのはいいが、これで逝ってしまったら彼から怒られるかもしれない。
 だからルティは必死に逝かないように我慢していた。
 その時、舌が抜かれてルティの体がうつ伏せになるように、体を左に転がされた。ベッドに這いつくばるような格好になると、舌の代わりに彼の自慢の逸物が膣内に入ってくるのをルティは感じた。ゆっくり挿入するということはせず、いきなりルティの収められる限界までコックを入れてきたのだ。
 子宮頚管の辺りまで一気に挿入したレイプマスターは、亀頭部を入り口まで戻してはまた奥の亀頭部が届くぎりぎりのところまで挿入していく。
 彼のセックスは荒く、早い。パン、パンと彼の体とルティの体がぶつかり合う音が響き渡る。
 早く、そして深く挿入しては抽出する。これほど早く動くと、ルティのような名器を相手にしていると普通はすぐに逝ってしまうのだが、彼はレイプマスターというだけあって、女を抱くのに慣れているようだった。
 ジュポ! ジュパ! ジュププ!
 と、彼の肉棒がルティのヴァギナの中を行き来する度に愛液とこすれて淫らな音楽を奏でていく。
 レイプマスターは笑みを浮かべてルティの体を堪能しているようだった。口が笑みの形を作っている。彼はしっかりとルティの臀部を押さえて、勢い良く腰を動かしている。

 後背位はグレイもよくやるが、ここまで深く早くされたのは初めてだった。おかげで背後からの動きが大きいので、ルティはシーツをつかんで前に移動しないように踏ん張らなければいけなかった。
 痛みはないものの、もう少しゆっくりできないのかとルティは思っていた。それでも膣内を掻き混ぜる男の欲棒が彼女を徐々に絶頂へと追い上げていく。
 いつのまにかルティは涙とよだれを両方流していた。頭の中が真っ白になった瞬間、ルティは絶頂を迎えていた。それはレイプマスターも同じだったらしい。媚薬のせいで頭がぼやけてよく聞こえなかったが、「くっ!」と叫んだらしい。
 ほぼ同じタイミングでルティの中に雄の体液が流れ込んできたから間違いない。灼熱の白い体液はルティの胎内を埋め尽くさんばかりの勢いで何度も小刻みに撃ち出されていく。
 後背位でさらにレイプマスターが深く挿入しているので、彼が射精した精液は全てルティの小さな子宮へと届いたことだろう。

 仮面の男はルティの臀部をつかんだまま動かなかった。余韻に浸っているのだとルティは思った。彼の肉棒は射精した時と変わりない。
 その時、彼はルティの体を抱えて持ち上げた。背後から抱き上げる形になったルティは目を白黒させていた。

「よし。次は立ったままやるからな。しっかりつかまっていろ。落ちても知らんからな」

 そう言った瞬間、彼はルティの尻を掴んで上下に動かしていく。立位になったので、子宮にたまった精液は逆流しているだろうとルティは思った。せっかくため込んだのにもったいないと考えたが、グレイのものならまだしも、この男の精液ならもったいなくはないか、と考え直した。

 こうしてルティは立位で下から射精され、さらに側位でまた1度胎内に射精された。それでもレイプマスターの肉棒は勃起して最初の時と同じ硬さと大きさだった。
 さらにルティは正常位で3回抜かれて、何度も気絶した。
 だが男は深く抉るように腰を動かしているので、ルティはすぐに目を覚ましてしまうのだった。


 最後に男が射精した時、ようやく彼のイチモツが軟化してきた。彼は柔らかくなった肉棒を抜こうとしたが、ルティが彼の腰に両足を絡めて抜けないようにした。

「駄目…もう少しこのままでいて」
「…変わった奴だな、お前は。何度も犯されたというのにその男を引き止めるなんてな」
「いいの。だって父さん帰ってこないんだもん。今夜は僕1人だけなんだからもう少し一緒にいて」
「それはいいが…しかしガキだなやっぱり。1人じゃ眠れませんてか?」

 小馬鹿にした口調だったが今のルティは気にした様子もなく、ぶつぶつと呟いている。彼が聞いていようと聞いていまいと関係ないのだろう。

「父さんはね、優しくてとってもいい人なんだよ。それに君のように荒々しいセックスなんて滅多にしないんだ」
「お前…親父とやっているのか!? ただれた家庭だな」
「僕はもともと両性体だったんだ。だから父さんしかいない。父さん以外必要ないの…」

 そういうなり、ルティは腰を動かし始めた。

「お、おい!? 急に何を…」
「ああ…父さん、父さん――!!」

 急に激しく腰を動かすルティに、彼の肉棒は嫌でも硬くならざるを得なかった。そのままルティの激しい腰使いの前に彼は動かず、一心不乱に自分にしがみついて涙を流しているルティを見ていた。

「うっ――!」

 レイプマスターが低く呻く。またルティの胎内に白い溶岩が流れ込んでいく。
 ルティは完全に錯乱しているようだった。仮面の男の背中にしっかりと両手を回したまま離さない。

「あ、父さん。帰ってきたんだね。もうどこにも行かないで…お願い…」
「ああ。もうどこにも行かない。行くものか。ずっと一緒だルティ…」
「父さん…大好き」
「俺もルティが大好きだよ…さあ、もうお休み」
「うん…お休みなさい」

 レイプマスターは嘘を言ってルティにキスをした。彼はルティが完全に眠るまでそのまま動くことはなかった。
 
受けの人がいきなり攻めに変わる話です。ルティ、本当にグレイの事を愛していますが、自分と父の関係をレイプマスターに喋ってしまっていることに気づいていません。


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