警告
この作品は<R-18>です。
18歳未満の方は
移動してください。
時々女性視点からを描きストーリーを繋ぎますm(_ _)m
07 逃亡 〜千雨side〜
「転校生、男子に囲まれてるよ。」
「あー、そうだね。」
純平の家にやってきた同級生なのに妹の麻衣ちゃん。
ちょっとしか見た事がなかったけど、相当かわいい女の子だった。
騒ぐ男子、群がる男子の気持ちも分からなくもない。
「何か困ってるよ。」
「かわいそう。千雨、助けてあげなよ。」
「・・・そうだね。」
別に言われたから助けようと思った訳でも、純平の妹だから助けようと思った訳じゃない。
困ってるのがかわいそうで、誰かが助けてあげなきゃいけないと感じた。
私なりの正義感だったと思う。
「ちょっと!あんた達、いい加減によしな・・・さい・・・よ・・・って、えっ?」
私の制した言葉は誰の耳にも届いてなかったと思う。
クラスの誰もが驚いていた。
困ってた麻衣ちゃんを教室から連れ出す純平の姿に・・・。
「どういう事?」
「何で純平が・・・。」
純平はクラスでも目立つような存在じゃなかった。
優柔不断で、大人しくて、はっきりしない。
今で言う草食系の筆頭みたいな男の子のはずなのに。
その純平がいくら義理の妹とはいえ、女の子の手を取り助けた。
教室のクラスメイトの驚きといったら、それはすごい事になっている。
でも、小さい頃から純平の事をよく知ってる私の驚きは、それ以上だったと思う。
「千雨、千雨!純平どうしたの!?」
「すごーいっ!」
困ってる麻衣ちゃんを助けた純平に、他の女子も賞賛の声を上げていた。
「あ、当たり前じゃない。妹助けるぐらい。」
「妹?え?どう言う事?」
「えっ?あ、えーっと。」
勝手に話していいのか一瞬迷ってしまった。
でも、いずれバレる事かもしれない。
「純平の家、再婚したでしょ。それで純平と麻衣ちゃんは義理の兄妹って事なの。」
純平の事なら私は幼馴染でずっと小さい頃から知ってる。
「そう言えば、苗字も同じだね。」
「何だ。そっか。」
理由を聞いてみんなが納得してるけど、私だけは納得してなかった。
困ってるのが義理の妹だとしても、あの純平が?
初めて見たと言ってもいい純平の男らしい姿が、私はまだ信じられないでいた。
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