ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
警告   この作品は<R-18>です。 18歳未満の方は移動してください。
05 怖い幼馴染
「いってきまーす。」

「後でね、純平。」

「ああ。後で。」

新学期。
転校初日の麻衣は、親と一緒に学校に挨拶に出向く為に後からの登校。
俺は麻衣に見送られながら、いつもと同じように1人で家を出た。

「はよっ!純平。」

家で出ると同時に挨拶をしてくるのは、向いの家から出て来た幼馴染のあいつだった。
俺と同じ高校2年生の向井むかい千雨ちさめ

「おう。おはよう。」

「ねぇねぇ、麻衣ちゃんだっけ?一緒じゃないの?」

「後から来る。今日は親父達と一緒に学校に挨拶するんだってさ。」

「ふーん、そうなんだ。」

千雨もどうやら麻衣に興味深々。
それにしても朝からうるさい。

「何よ、その顔は。」

「な、何でもねーよ。いちいち突っかかんなよ。」

バンッ!

「突っかかってない。」

「痛っ・・・もう止めろよ。」

持ってたカバンで叩いてくるのも、慣れたものだ。
いつもの暴力と思えば気にならない。
口ではもちろん、もしかしたら素手でケンカしたら負けそうな気がする勝気で男勝りな千雨。
1人っ子同士だったせいもあって、小さい頃からずっと一緒だった。
麻衣よりも余程兄妹的感覚があるような気がする。

「すっごいかわいい子だよね。」

「ああ、そうだな。」

「まぁ、私程じゃないけどね〜。」

自信満々の勝ち誇った表情。
どこからそんな自信がくるんだか・・・。
確かに黙っていれば千雨もすごくかわいいのは俺も認めてる。
長く一緒にいたせいで、恋愛対象にはならないが学校でも男子の人気はあったりする。
サバサバした性格がいいのだろうか。
俺の友達でも千雨に好意を寄せてる奴はいたりもする訳で。
こんな気の強い女のどこがいいんだろう。
俺はそう思ってしまう。

「新しい家族でうまくやってるの?」

「それは大丈夫。」

「もし何かあったら言いなさいよ。聞き役ぐらいはしてあげるから。」

普段は横暴な性格のクセに、時折見せる優しさ。
これが本来の千雨の姿なのかもしれない。
言った自分で照れてる。
本当はいい奴だと知っているから、俺も叩かれても殴られても、千雨を嫌わずに相手にしている。

「千雨に相談するようになったら、おしまいだろう。」

そう言うと駆け足でその場を逃げ出した。

「ちょっとー!何よ、その言い方はっ!」

後ろで叫んでる千雨に追いつかれないように全力で逃げるのも一苦労。
不満はあるものの、俺と千雨は仲が良かったりする。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。