警告
この作品は<R-18>です。
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10 帰り道
転校してきた当初は、麻衣は隣のクラスから見に来る人もいたりと何かと注目の的になっていた。
「ほら、ほら。紺野ってあいつだよ。あいつと兄妹なんだって。」
麻衣のお陰で、脚光の浴びた事のない俺まで今や時の人となっていた。
「いいなぁ。一緒に住んでるなんて。」
「なぁ、なぁ。お風呂とか覗いたり出来るのか?」
「家でどんな格好してるの?」
麻衣に興味のあるクラスの連中は、情報を聞き出そうと俺に話しを聞きに来たりする。
それには一切答えるはずもない。
「あんた達うるさいのよっ!」
なぜか麻衣や俺の代わりに怒ってくれる千雨。
女なのに心強いと思うのは、俺が情けなさ過ぎるのだろうか。
しかし、そんな騒ぎも一週間も経過すると治まっていた。
麻衣も学校やクラスに慣れ始め、俺も元の静かな生活へと戻りつつある。
「純平、今日も一緒に帰れる?」
「今日?大丈夫・・・だと思うけど。」
「じゃあ、教室で待ってるから。」
「ああ、分かった。」
この所、わざとらしく理由をつけて一緒に朝も帰りも登下校していた。
麻衣も家と学校への道も覚えた頃だろうと思っていたが、まだ不安らしい。
軽く返事をしたものの、連日の部活のサボりが先輩の逆鱗に触れてしまっていた。
「紺野!今日は来い!」
そう言って首根っこを掴まれると無理やり連れていかれる。
教室では麻衣が待ってるはずなのに、抜け出す事も出来ないまま時間だけが過ぎていた。
そして、ようやく終わった部活。
久々の部活に疲れた体にムチを打ち、急いで麻衣の待つ教室へとダッシュする。
「ご、ごめん!」
「あ、純平。」
「ずっと・・・・練習サボってたら・・・先輩に・・・・捕まって・・・。」
「いいよ、いいよ。気にしないでってば。」
走って来て息を切らす俺を麻衣は穏やかに接してくれた。
俺が落ち着くの待ってから、ようやく家への帰路につく事となる。
「ほんっとにごめんな。かなり待ったんだろう?」
「大丈夫だよ。本読んでたから。」
カバンの中の小説を見せる。
怒らない麻衣の穏やかな性格が伺えるようだ。
これが千雨だったら、確実に殴られてるだろう。
「まだ帰り道不安?」
「ん?大丈夫だよ。あのぐらいの道ぐらいもう覚えたよ。」
「あれ?じゃあ何で?」
麻衣が俺を待ってた理由が、俺の思ってる所と違っていたようだ。
いったいどんな理由で俺を待っていたのだろう。
「純平と帰りたかったからだよ。1人で帰ったらつまんないでしょ?」
当然の理由のように話す麻衣とは違って驚く俺。
他意はないだろうが、何だか嬉しい。
「私もそろそろ部活入ろうかな?」
照れてる俺には気づかず、マイペースに話しを進める麻衣。
「前の学校で何部だったんだ?」
「さあ?何部でしょう!」
「なんだろう・・・。」
味気なかった帰り道も、麻衣と一緒だと楽しい時間になっていた。
忙しいのと不調が重なり、内容も宛ら進行具合も匍匐前進並の有様。。。申し訳ないの一言に尽きますf^^;
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